登山を始めたらドはまりした話
最近、登山にドはまりしています。こんにちは。
バイク女だった私は、今ではすっかり山女(山ガールなんてかわいいもんではない)になりつつあります。
今は山へ行くのが楽しくて仕方ないので、晴れの週末はほぼ山へ登りに行っています。
今回は、登山を始めたらがっつりはまってしまった、ということについてのお話です。
ちなみに山を始めてから今に至るまでの話はYoutubeにも投稿していますので気になる人はチェックしてみてください。
登山にハマり、私が山女になるまで
登山を始めた理由は?
バイク不調によるツーリング中止からの鳥取・大山登山!そして敗退・・
私が登山にハマったきっかけはバイクで行く予定だったツーリングがぽしゃったことから繋がります。2016年(昨年)の5月のGWに行く予定だった丹後半島一周からの鳥取・大山一周ツーリングの時に早朝、バイクが不調となり、やむを得ず自動車で出かけました。
目次 1 丹後半島一周して、大山・蒜山高原へ行ってきました!2泊3日です2 今回のルート3 丹後半島を一周する。最北端の…
車での移動はバイクでの移動に比べて運転の楽しさは比べ物にならないほどツマラナイものです。もちろん車は車で楽しいのですが、、、。
鳥取の大山の周りの道路は日本の道100選に選ばれるなどとても走りやすく気持ちのいい快走路なのです。
やはりバイクで来たかった・・そんなことを思いながら深ける夜に翌日のことを考えていました。そんな時、ふと思い立ちました。
大山(1,729 m)、登ってみるか。
これが丹後半島を一周して大山に到着する前日の夜に思いついたことです。
しかし、この時の行程はバイクツーリングの予定が基になっていたので、走行距離が長く、前日の宿泊地から大山に到着したのは昼前でした。ちゃんと山へ登ったことなど遠足程度、学生時代を含む7年にもわたる運動不足。一応リュックでしたが、靴はボロボロペラペラのスニーカーでした。
幸い天候は快晴で暖かかったので、とにかく行けるところまで行ってみようと登り始めました。
しかし、6合目で断念し、下山しました。理由は疲労もそうですが、登り始めの時刻も登るペースも遅かったので、下山が遅くなる可能性が高かったためです。
このように、私の初登山は事実上敗退となったわけです。
しかし、この山行は私に転機を与えました。人生の転機とはすべてつながっているのかもしれません。バイクをしていなければ、山へ行くこともありませんでした。
負けず嫌いとドエム精神に火が付いた!?トレーニングの日々
この体験はとても悔しい思い出となりました。とともに、山を歩くことの楽しさと、筋肉痛の気持ちよさを知ることとなったのです。
私は極度の負けず嫌いでしたので、何としても大山を登りたいと思いました。また大山の美しさと登山の爽快感・また、しんどさや久々に身に染みた筋肉痛がとても気持ちいい!と感じたのです。実はドエムだったのでしょうか?笑
「トレーニングが必要だ」
私はトレーニングを始めることを決意しました。5月からスポーツジムへ入り、平日は体力づくりを始めました。これは半分は自分の意志ですが、もう半分は父親のすすめでもありました。私があまりにも運動をしていなかったため心配していたようです。
私はムキムキになりたいわけではなかったので、ジムでは
●レッグプレス●ハイスピードのウォーキング●水泳(バタ足のみで2キロ程度)
と、とにかく持久力と下半身の強化に努めました。
週末には大阪から近い奈良の山、現在の私のホームマウンテンでもある「大和葛城山」やその周辺の山へ毎週通いました。
↑トレーニング山行につき合わされてへこたれている私の母
徐々に筋肉痛にもならなくなり、一回の山行で2往復くらいできるようになっていきました。
そして、7月・・・リベンジの時が来ました。
私の登山でのトレーニングについての記事はこちらから。
今回は私が登山を始める前から登山を始めて体力をつけるまでの話をしたいと思います。 私が登山を始めたころのことを思い出しながらトレーニングについてお話ししたいと思います。当時より体力は落ちていますが、昔は自他ともに認める「体力お化け」でした[…]
鳥取の大山へリベンジ・登頂
2016年7月の2週目の週末に滋賀の伊吹山(1,377 m)を登頂し、3週目の週末に満を持したかのような気持ちで鳥取の大山リベンジへ向かいました。(満を持していたかは謎ですが)
そして無事登頂を果たしたのです!
今思えば伊吹山のほうがしんどかったですが、登頂断念の無念を晴らすという目標を達成し、とてもうれしかったのを覚えています。
こうして私は登山にのめりこんで行ったのでした・・。
信州・日本アルプスへ
私は登山の何が好きかというと、歩くこと、自然を感じること、景色を見ること、しんどさ、冒険感、などです。また人里から離れた山の中のを旅する中で、あるときは穏やか、あるときは厳しい、そんな雄大な「山」という存在そのものに魅力を感じていました。
そんな私は大山攻略後、もっと山へ行きたい。もっとこの感動を味わいたい!と思うようになりました。
このように、登山にハマった人の多くは自然とある場所へ足が向くものです。それは日本アルプス。雑誌やネットで見た美しい山々の多くは長野や岐阜などの中部地方を貫く大山脈にあります。美しく、険しく、雄大な山々の並ぶ山域です。
8月に入り、お盆休みを使って北アルプスの2つの山へ行きました。まずはバスで高地まで登れる入門の乗鞍岳(3,026 m)へ行きました。
ここでは登山を初めてから初の3000級と急な高度上昇により、少し高山病になりました。乗鞍の魔王岳から見た穂高連峰の雄大な姿に私は息をのみ、震えました。見える山、全部に登りたい。あの山の尾根をずーっと歩いてみたい。きっと美しく楽しいだろうなあ。そんな思いが、私をさらなる山へと駆り立てるエネルギーとなりました。ここからは翌日に登る予定の焼岳も見通せました。
翌日、焼岳(2,455 m)~上高地を歩きました。昔、観光で行った美しい上高地は焼岳の上から眺めると、小さな集落のようでした。その後ろには大きな大きな穂高連峰が屏風のように並んでいました。穂高は登ってもいいですが、見るのも本当に良いなあと感じた瞬間でした。
そんな楽しい山旅行をした2016年のお盆が過ぎ、8月の末には会社の同じ部署の方とその御友人の方々と北アルプスの白馬岳(2,932 m)・白馬三山縦走(2泊3日・小屋泊。猿倉~大雪渓~白馬山荘~鑓温泉~猿倉)にご一緒させていただきました。
この2泊3日は私にとって初めての山での泊りとなりました。この山歩きでは、初日の午前中以外ずっとガス(霧)の中、そして雨も降っていて眺望はほとんどありませんでした。しかし、それでも私はとても楽しく感じました。
アイゼンを装着して雪渓を初めて歩いたのがこの時です。一歩一歩、歩くと必ず近づいてくる山頂、流れる雲、水滴をまとってキラキラする小さな高山植物。じゃりじゃりの足場や岩の稜線はどこまでも続いていて、登ったり下ったりを繰り返しました。しんどくもゆったりと歩く中で、山を感じることを楽しめる旅でした。
山を初めてからの、めまぐるしく充実感のある日々
9月に入ってからは秋の紅葉の撮影の準備、サバゲー、そして登山、と週末はとても忙しく、充実していました。
やりたいことがある(夢中になれる・生きがい)ってとっても良いことだなとこの時感じていました。なぜなら社会人になってから、力を入れていた趣味はバイク以外になく、多くの休日や平日の空き時間をアニメを見ることに費やしていたからです。それはそれで幸せでしたが(笑)
やはり何か新しいことを経験するということはとても刺激的でした。また、週末に山の予定を入れていると一週間がとてもわくわくした気分で日々を送れるんです。毎日コロコロ変わる山の天気予報を見て一喜一憂したり、山で食べる御昼ごはんをどうしようか、などと考えたり、新しい装備を購入してみたり..。
山へ馳せる思いは幼子が遠足を待つような、フレッシュでキラキラした期待感を含む思いを蘇らせてくれました。本当に、待ち遠しい。
百名山を中心に山へ通いました
それから
2016年の秋は雨が多く山へ行く予定は流れがちでしたが、
●白山●立山●荒島岳●恵奈山●木曽駒ケ岳●八経ヶ岳やその他多数の低山ハイクなどに行きました。
↑立山連峰(雷鳥沢付近よりの撮影)
↑木曽駒ケ岳の宝剣岳の横顔
ちなみに山にハマりたての私は、日本にどんな山があるのか、全然詳しくなかったので、100名山を中心に登っていました。経験上100名山に選ばれている山は間違いなく美しかったからです。
また100名山の多くは登山道がよく整備されており、人の往来も多いので初心者が山を選定するにあたり、適していると思ったこともあります。
実際奈良の奥地の山などは標高は低くとも、危険箇所が多かったり、人が誰も登っていないような山もあり、怖い思いをすることもありました。野生動物的な意味でも、です。
特にクマなどは、日本アルプスのメジャーな山では人が多いため滅多に出てきませんが、田舎の人のあまり来ない山では伸び伸びと生活しているようで、ばったり遭遇する確率も高くなるようです。標高や知名度だけで判断せず、山のことをじっくり調べることが重要だと思います。
冬山(雪山)にもガッツリ、ハマった!
登山を始めて、半年くらいで初めての冬を迎えました。
当初、冬山・特に雪山は絶対やらないだろうな・・と思っていました。冬は常に死と隣り合わせで、とても危険かつハードルの高いものと感じていたためです。それに寒いですし・・。
しかし、2017年、雪山にすっかりはまる私の姿がありました!
↑八ヶ岳・赤岳より
年が明けて、冬山入門の西穂高岳に行きました。この時は山の先輩に連れて行っていただき、独標(2,701 m)まで行きました。このために冬用の靴を買い、12本爪の人を殺せそうなぐらい鋭い刃物が生えたアイゼンを購入して挑みました。快晴の西穂高からは槍ヶ岳まで見通せ、穂高連峰の雄大さをまた目の当たりにしました。
白く美しい山々の風景は、夏の雄々しく雄大な景色とまた違った魅力がありました。私はそのとりこになってしまいました。
↑西穂高道中より
もっと登れるようになって、冬の西穂高の独標より先に行きたい!そんな思いを秘めながら下山。
そこから、雪山歩行の筋力トレーニングのために、奈良の樹氷のメッカとされる、高見山(1,248m)に2か月半の間、ほぼ毎週通いました。高見山へは夏も行きましたが冬は本当に美しく、おまけに今年(2017年)は冬が多くとても美しいものでした。
高見山は私の冬のホームマウンテンです。
他には比良山系・鈴鹿セブンスなどの雪の積もる低山や、またまた伊吹山、大山に行きました。鈴鹿セブンスもいくつか登りましたが、天国のように美しい景色を拝むことができました。やはり冬は夏と違った美しさがあります。
私は、ガスのない雪山からの眺めを見ると、自分は「天国」に来させてもらっている、と心から感じます。
しかし冬の山は日が短く行動時間が短くなるため、そんな天国からもすぐに下山しなければなりません。
そうすると、もっとこの場所に滞在していたい→冬のテント泊縦走をしたい、という思いが芽生えます、笑。やりたいことがどんどん増えていきます。これは来シーズンに向けての夢の一つでもあります。
また雪道は体力を消耗しますが、歩くのがとても楽しいです。現在は4月ですが、すでに来シーズンが楽しみでなりません。また、高い山へ行けばまだまだ雪も楽しめます。
この写真は6月頭の富士山です。雪がもりもり残っています
もちろん、雪山は厳しい環境や潜在的に様々な危険が存在するので慎重な行動・正しい判断が必要となりますが、それも含めて雪山の楽しさだと思っています。もっと技術・知識も学ぶべきことはたくさんあります。
このように、私はすっかり季節問わずの山好きの山キチ野郎になってしまったのです。笑
登山の何が楽しいのか
基本的にしんどいことだらけの登山ですが、何が楽しいのか?と尋ねられるとなかなか一言では表し辛いものです。私は、山のすべてが楽しいと感じていますが、これだとインパクトに欠けますよね。
雄大な山そのものの中で過ごすことはもちろん、どんなに苦しくても一歩一歩、進めば必ず山頂という達成感がやってくるのはとても楽しいです。
世の中、いくら頑張っても成果が出ないことが山のようにありますよね。山登りは、一歩一歩堅実に進めば必ず、素晴らしい山頂(成果)をつかみ取ることができます。天気が悪くても、良くても、荷物が重くても、足場が悪くても、必ず進めば目的に到着することができます。
山を一つ登れば、新しく力が付きます。体力や、経験が増してそれが次の山への礎になります。少しずつ山登りをして前へ進んでいれば、いつかきっと見たこともないような景色が見れる気がします。
山は登れば登るほどに本質的な楽しさは増していくと私は感じています。
進めば必ず夢をつかむことができる。進めば、必ず。
また、山登りの後の食事はたまらなくおいしく、お風呂は気持ちよく、睡眠は考えられないほど心地よいものになります。体を動かすって本当に良いことずくめですね。バイク以外は超インドア派だった私がここまでアウトドア派になるとは笑。恐るべし山パワー。
一人で登ったり(単独登山)、人と登ったり
私は登山を始めたころ、多くの山歩きを一人で行っていました。しかし、冬山を始めるくらいから何人かの山友ができて、それ以降、初めての山や雪の山へ行くときは仲間と登ることも増えつつあります。
同じ趣味を持つ人同士は仲良くなりやすいものだと思いますが、山も同じです。山には何らかの理由で山に惹かれた人が集まります。みんな目標を持っています。山頂だったり、縦走だったり、トレーニングだったり、撮影だったり・・。そんな山好きの人とともに山を登ったり、行きずりの山バカたちと会話をすることも楽しいものです。
一人で登ると、見知らぬ人と仲良くなれることが多いものです。また、ゆっくり写真を撮ったり、山頂で昼寝をしたり、スピードアタックをしてみたり、いろんな自由な楽しみがあります。
人と登ると、楽しさを共有でき、仲間意識や色々な価値観を交えることができます。山の中でも自分の発見できないものを教えてもらえたり、登山装備の面白いアイデアや他の山の思い出話などを聞けたりします。
今は、山はどんな風に登っても楽しい、と感じています。危険なことにまだ遭遇していないから幸いそう思えているだけかもしれません。今後どうなるかわかりませんが、まだまだ楽しくやっていけそうな気がします。
私の山行スタイル・レベル
山を歩くスタイルは人それぞれです。ストイック系の人たちやアルパイン系などいろいろなスタイルがあると思います。
私は景色を楽しんだり撮影しながら山を登ることが多いです。また、重めの荷物を背負ってゆっくり一歩一歩、歩いていくタイプのスタイルが多いです。山を長くじっくり楽しみたいタイプなので、あまり早く行動することはありません。ペースは写真を撮ったり立ち止まったりする時間込みで、山と高原地図に記載のコースタイムとほぼ同じかやや早いくらいです。
景色の良いところでは荷物を降ろしてゆっくりお菓子を食べたり、昼寝したりすることもあります。たまにはお昼ご飯を豪華に自炊してみたりします。そんな感じて山を楽しんでいます。
登山のレベルはまだまだ初心者です。中級者になれるように頑張りたいと思います。中級者の定義は様々ですが、とりあえず「10キロ以上のザックを担いで10時間以上の行動を普通にできる」ようになりたいと思っています。と言ってもカメラ・三脚なども担ぐので今でも10キロは超えていることが多いですが、とにかくトレーニングを頑張っているところです。
危険な場所ほど美しいものが待っている気がします。しかし、人様に迷惑をかけるわけにはいかないので自分の身は自分で守れるようにならなければと、思います。
カメラと登山
私は山の美しい風景を写真に収めたいと考えています。そのため、いつも、ごっつくてでかいカメラと可能な限り三脚をもって山へ登ります。
山で撮った写真を後で見返したり、現像したりしてポスターにして額に入れて飾ったりしています。
ある程度登山ができるようになったら、山岳写真を本気でやっていつかは私の山で感じた感動を写真に収め、その写真を見た人が感動してくれるような、そんな作品が撮れるようになりたいと思っています。
ただ、今はまだ重たいものを余裕でもって上がれるような体力がないのでトレーニングあるのみです!
テント泊で登山
登山開始からちょうど一年で、テントを購入して、テント泊デビューしました。
山でのテント泊はとても気持ち良いです。荷物は重たいですが、山の中で自分だけの空間を得られるテント泊はとてもいいものです。テントの中でダラダラゴロゴロしたり、寝転がりながら星空を見たり、お酒を飲んだり・・。
私の登山スタイルはこれからは基本的にテント泊が中心になっていくと思います。荷物の重さに体力が追い付いていないのが問題なのでやはり、トレーニングあるのみです!
今後の「旅んぷれ!」は山歩きのレポートが中心になると思います
これまではバイクツーリングやバイク関連が中心「旅」のブログでしたが、今後は山や登山方面の「旅」や関連の話を中心にしようと思います。また、登山趣味の方がいらっしゃったら一緒に登れたりしたら、うれしいなと思います。
私の自己満ブログなので、バイクやほかの趣味もまだまだごちゃごちゃ書きますが、これまでとは少し方向性が変わるということと自分自身の山を始めた経緯を記録しておこうと思って今回まとめてみました。
また、自分用の登山メモにもしていければと思っていますし、その情報がご覧になられる方にとって少しでも有益な情報となればいいなと思っています。何かあればツイッターなどでお問い合わせいただければ、お応えできることがあるかもしれません。