2022年の秋、週末の天気がグズグズと悪い衆が続く中、久々に最高の天気となりました。
まだ指の具合は良くないですが、クライミングのスイッチが入ってきたので久々に小川山に。
過去の予定を見てみると小川山に来るのは6月末以降の丸3カ月ぶりくらい。今回は久々に小川山で泊まってきました。やっぱり秋の小川山の焚火は良いなあ。
【1日目】兄岩周辺
監督は仕事の影響で体が疲れているそうです。実は女コーチと二人でリードジムで登りこむ予定だったのですが、天気が良すぎて小川山に来ることにしました。
朝8時過ぎくらいに到着したら駐車場がもう満車。久々の晴れと言うこともありますが、なんだかイベントをやっているようでした。
この日は女コーチの希望で兄岩のほうへ行きました。
駐車場はあれほど地獄みたいに満車なのに岩場は全然人が居なくてガラガラ。どういうこった?最近こういうことが多いです。
女コーチが優しいクラックをやりたいそうで、弟岩のほうにあるクラックを2本登っていました(名前は確認していなくてわかりません)。その後は"ガンバレクマさん (5.10b)"と"無名の (5.10d)"をやっていました。
ガンバレクマさんは結構悪い5.10bで私はあまり好きな課題ではありませんが、良いルートだと思います。
監督は体のコンディションが良く無いとぼやいていましたが、色々と登っていました。"森の緑に囲まれて (5.11b)"、"ムーンサルト51号 (5.11a)"、"ナツコのナッツ (5.11a)"、"無名 (5.10d)"。
調子が悪くても11台をコンスタントに登っていくのは流石です。
ナツコのナッツのトライは初めて見たのですが、傾斜はそれほど強くないですが下部のフィンガー、核心のナッツを決めてのハングの乗っ超し、とバランスが悪そうです。上部はスラブパートが悪いようで、右か左か迷って居ましたが結果的に左から上がるのが正解だったと言っていました。
自分はマウンテンプロショップ岳をトライ
私は一日中、"マウンテンプロショップ岳 (5.12b)"をやっていました。
この課題は過去に1度触ったことがあるのですがその日は寒すぎて岩が冷たくまともにやれなかったので、こっち方面に来る機会があれば、コンディションの良い日にやってみたいなと思っていました。
結局核心の一手が出ずに終わってしまいました。
完全なボルダープロブレムですが、強度的には外岩ボルダーの4か3級程度な気がしますが登れず悔しいです。
ちなみに中央のガバを取った後は伸びあがって左手カチ、足を置き換えて右手カチ、さらに伸びあがって遠いクリップ前の左手カチ(パンプしているとそれほど良くない)、でクリップだと思いますが、下部の強度が高くてしんどいです。
その後は正面のスローパーをつかんでマッチし足を上げればテラスの奥にガバがあるのでそれで終わり。
ところで、リードクライマーの中には限定ルートにはあまり魅力を感じないという人もいますが、私的にはフリーは「スポーツクライミング」なので課題を面白くするための限定は全然気になりません。
弱点を見つけて何でもありなのはアルパインクライミング、スポーツクライミングは「スポーツなので」ホールド限定して課題の意義を上げるのはむしろ全然歓迎派です。開拓者の意図に従いたいです。
夜はこの日瑞牆で登って、次の日一緒に小川山で登る予定の仲間がやってきて久々に焚火をしました。
【2日目】屋根岩2峰周辺
朝起きて駐車場に荷物を置きに行くとなんと7時の時点で満車。この後、松本の仲間とさらに合流予定なのでみんな大丈夫かな?と心配になりましたが、もはや場所の確保すら厳しい状態なので、連絡だけ入れて先に岩場に行くことにしました。
この日は大勢の仲間がきてにぎやかで楽しい1日となりました。
ほかにもう2名合流予定でしたが、満車のため別エリアへ移動したそうです。
2峰のほうに行くのは7月ごろにランジ課題の"シナプス (5.12b)"をやって以来です。ちなみに登れてません。被った発射位置からのランジ一発、届くけど止まらない~!しかもランジの後も意外と悪い。
ちなみにダイナミックなムーブは大の苦手です。でも止まったら気持ちよさそ~ってので触っていました。
隣の"エンドルフィン (5.13a)"もいつか、いつかやってみたい!
と思っていましたが、この日はヌンチャクがかかっていて、モンスターADがトライしていました。
ちょっとしか見ていませんが、ばらしていい感じのようでした。流石です。かっこいいなあ。
オヤビンと少年兄貴はリハビリと言うことで、色々な課題を触っていました。
オヤビンはジムで左足の前十字靭帯を損傷・周辺の骨を骨折?の大けがをして、手術待ちの状態らしいですがひとまず登れるほどに回復していて、"スラブの逆襲 (5.11b)"をオンサイトしていました。生き生きと外岩を登るオヤビンを見ているとなんだかうれしくなりました。
でんちゃんは"カブトムシ (5.12a)"をトライ中。久々のトライのようでほぼムーブを忘れて2便ほどは思い出しながら組み立て、それからかなりいいトライをしていました。あと少しで登れそうで、ビレイしていて何度も「行ったか!?」と思いながら見ていました。何度も見たので私もムーブを覚えてしまいました。
美しいカンテ沿いの課題ですがバランシー&スラビーな課題は苦手系なので私が触ることはないかもしれません。
自分はソラマメハング・スーパーをトライ
私は"ソラマメハング・スーパー (5.11d)"をトライしてみました。
ルーフにぶら下がって乗り越えるところが面白そうでやってみたかったのですが、この日は突破できませんでした。
ただ核心のムーブはだいぶ固まって来ました。次回は登れそうな気がします。
ここまでルーフの課題はあまり経験がないので、ムーブを起こすのにかなり苦労しましたが面白い!
ただ結構強度が高いのでトレーニング不足の私は最後ヨれてしまいました。ガバなのに登れないなんて悔し~!
外岩ボルダーなら5級ほどの難易度じゃないでしょうか。なかなか難解ですが、少しずつ分かってきて面白みがありました。
この日同じようにソラマメハングスーパーを触ってはみんなあきらめていて、私だけが果敢に取りついていた気がします笑。
相変わらず紐付きボルダー系が好きです。ムーブが面白そうだったり強度高そうな課題に魅かれてこんな課題ばかり触りたくなってしまいます。その癖に同じ課題に通おうとしないので、食い散らかしが増えていきます。
今はとにかくボチボチやりながら指を治したいなと思います。
そういえば隣で"ソラマメハング (5.10c)"を練習している女性に「瑞牆本に載っている方ですか?」と聞かれました。
そんな強いクライマーなわけないじゃないですか!この情けない登りを見てください。