【クライミング】薬指をケガして3ヵ月登らなかったらできなくなったこと

2022年。今年は梅雨前に指に違和感を覚えてから、薬指が力を入れると痛むという負傷に発展し、長らくクライミングをお休みしていました。

ようやく少しずつ登れるようになってきましたが、クライミングを休んでいる間に起こった登ることに対する体の変化について記録しておこうと思います。
あとケガのことも。

やまにちは!まっつんです。ツイッターYoutubeもやってます。
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小川山でのわたし

薬指をケガするまで

私は冬は冬山登山やバックカントリースキーをするので冬の間はほとんどクライミングをしません。

例年春になって雪山の時期が終わりに近付いたころ、クライミングジムに行くことを再開し、少しずつ体をクライミングできる状態に戻していきます。

クライミングを再開してからは最初は殆ど登れないのですが、少しずつ力が戻ってくるとついつい楽しくなってハードな課題をトライしてしまいます。

今シーズンも少しずつ体が戻ってきて、外岩のボルダーも再開しリードも少しずつ再開していたのが5月末ごろ。平日は週3ほどでジムへ通い、まだ指などが弱っている状態なのに激カチの課題や、ルーフのカチなどを触っていました。

右手の薬指の痛みとケガするまで

薬指はクライミング復帰後は毎年痛くなる部位ではあるのでそれほど気にしていなかったのですが、徐々に痛みが強くなっていきました。

そんなある日、ジムでアップで触った4Qの課題で足を切って右手でカチに飛びついたときに異常に薬指が痛くなりました。しかし、カチホールドに指はかかったのでそのまま保持したのですが、どうにも指が痛い。少しムーブを起こした後降りてきました。

なんだか指がものすごく痛いぞ…いつもと違う気がする。

そんな感じがして、テーピングでがちがちにしました。テーピングをすると指が痛いことがわからなくなったので少し登っていたのですが、やはり力を入れると痛むのでほどほどにして帰ることにしました。

テーピングを外して指を曲げてみると、指が全然曲がらなくなっていることに気づきました。曲げた指を握りこめないだけでなく、コの字にすらできないくらい、曲がらないのです。曲がらないのは特に第2関節でした。

原因はよくわかりませんが、グッと反対の手で指を押すと激痛ながら指が少しずつ曲がります。指が曲がらないのはストレッチすれば治る!と思った私は私は痛みに耐えながら、無理やり指を曲げました。

そもそも、もともと曲がっていた指が曲がらなくなったのは、何かしら炎症?などで曲がらなくなったと思うので、これはやってはいけない行動だったかもしれません。

指が曲がらなくなってきたのでレストします、と言う知人

ジムのスタッフの知人が「最近指が曲がらなくなってきたのでヤバいと思って、ちょっとレストしようと思うんです」と話していました。

あれ、私もヤバイのかな?と思うようになり始めました。相変わらずがちがちにテーピングしてジムには通っていましたが、カチホールドが全く持てなくなっていました。それもガバカチがです。

薬指はますます曲がらなくなっていて、相変わらず無理やり曲げれば治ると思って痛いのにグイグイ押していました。

ガバカチが痛みで持てなくなったころ、ようやく「レストしようかな」と思い始めました。
理由はクライミングが面白くなってきたからです。優しいホールドも痛くて持てないので、痛んだら手を放して落ちてしまいます。登れないので全然楽しくありません。

「指を直さないと楽しくない」そう思って、しばらくクライミングから離れることにしました。

病院での対応

レスト期間に入って、最初のうちは日常生活にも支障があるくらい痛みが出ていました。
右手の薬指が何かに当たって横に少し力が加わると激痛が走ります。それ以外は曲がらないくらいだったのですが、何かを持ち上げようと無意識に薬指を握りこむと痛みました。

一刻も早く治してクライミングを再開したかったので病院に行くことにしました。2件の病院に行き、うち1件はスポーツ整形と名の付く病院でした。

どちらの病院もレントゲンを撮影し、特に異常はありませんね、とか腱を痛めてるのかもね?と言われて少し休んでくださいと言った感じでした。スポーツ整形では超音波マッサージを受けましたが特に何もなく。あと飲み薬と張り薬の痛み止めをたくさん出してもらいましたが、痛みに対する対処よりも根本的に治したいと思っているのに…。

結局、何が悪くて痛みが出ているのか、どうなれば治ったといえるのか、そういった知りたかったことは何もわかりませんでした。

2週間もクライミングを休んでいるとどうやら日常的には少し痛みが引いてきたのでリードジムで登ってみようと思い、ジムに行きましたが、数手登るとすぐに指の痛みはぶり返してきました。

ジムのオーナーと話していたら指は「2週間やそこらじゃ治らないでしょ~」と言われて、「へーそうなんですか…」みたいな感じ。でもパキったわけじゃないしなあ…なんて思っていました。

この時に長期レストを覚悟してそれから2か月はジムをお休みしました。その間山に言ったりはしていたのですが、山でも少しホールドをつかむようなところでは相変わらず痛みが出て「まだ治っていないんだな」と実感するのでした。

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新宿ロッキーでのわたし(指を痛め始めた初期)

ジム通いを再開しぶり返す

丸2か月ほど休み8月末ごろにジムに行ってみました。指は良く曲がるようになり痛みも引いていて「治った」と確信していました。まずは優しい課題から、初心者用の壁を何本か登っていたのですが、少しカチを使うと、、、あれ?違和感が。

そしてすぐにまた指が曲がらなくなってきました。曲がらなくなった指は使うと痛み出してきました。
まだ治っていないのだな、、、と実感しました。

そこからまたレストすることに。いったい何がどう悪くて、どうすれば治るのか、そういうことが全く分からないのでただただ休むのみ。絶望的な気分でした。

それでもクライミングができないおかげて登山をたくさんできて充実した夏ではありました。

また薬指に負荷のかからない「ガバ」は持てるので、優しい課題やガバであれば少しであればトライすることができますが、やっぱり楽しくないんですよね。。

3か月ぶりに外岩のフリークライミングへ

そんなこんなで、さすがにこれ以上登らないわけにはいかないと、週1以下くらいでジムに行くようになり優しい課題だけを登り始めたころ、仲間とクライミングツアーで岡山の備中へ行くことになりました。

正直もう長らくジムですら登っていないので登れる気はしなかったのですが、クライミングをしたいという気持ちはあって、少しでも岩を触れればと思いました。

そして実際にクライミングに行って、全然登れず。
備中は石灰岩の岩場で少しクセもあって難しく感じたのもありますが、そもそもガバでも全然耐えられないのです。

ガバは薬指には影響が少ないので登れるはずなのですが、3カ月もクライミングをしていなかったので肉体的にもクライミングができなくなっていることを実感しました。

クライミングの長期レストでできなくなったこと

それから、ジムでトレーニングを再開するようになりました。薬指はまだ全快はしていませんが、傾斜のある壁のガバを中心に登ることに。

クライミングを休んでいて衰えたことを実感しています。

①指や手首の腱が弱くなり、ホールドが保持的できなくなった

ホールドを触らな過ぎて指の腱が弱くなったように感じます。しばらく登っていると、ホールドを持てなくなるようになりました。ガバホールドなどはいくら疲れていようが指さえかかれば持てたのに、今では指を曲げてつかんでいることが厳しい状態です。

②持久力が落ちた

前腕や背中の筋肉が落ちて持久力がなくなりました。単純にすぐにパンプしてしまいます。指自体の力も落ちているので、すぐに力尽きてしまいます。

③ムーブの起こし方を忘れてしまった

以前なら自然に起こせていたムーブが起こせなくなりました。どういう風に体を動かせばよいのか、忘れてしまったのです。クライミングの頭が悪くなった、と私はよく言うのですがそういう状態です。

オブザベしていてもイマイチぴんと来なかったり、リードクライミングで次のホールドを探してもなんだかよくわからなかったり、実際にそこまで登っても突破し方がひらめかなかったり…

薬指ばかり痛める理由・原因の考察

9月になってようやく週1ほどでジムへ行くようになりましたが、登るとすぐに痛みがぶり返してしまいます。

私は指の部位で薬指をよく痛めます。登り方の特徴なのか、何か登り方に良くないところがあるのか…色々考えてみますが自分ではよくわかりません。

ただ、なんとなく最近「原因はこれなのかな?」と思っていることがあります。

それは、薬指が長いことです。長いというのは、中指と比べるとあまり長さに差がないという感じです。特にカチホールドを持った時、指を立てると思うのですが、その状態にすると中指よりも薬指のほうが少し前に出るような形になります。こんな感じでカチするときには薬指が一番ホールドに多く接している状態になります。

そこで指を立ててカチをする癖があるので、それが原因なのかな?と思ったりしているのですが違うかもしれません。

もう故障したくないのでクライミングの指の故障に詳しい人、誰か教えてください(真面目に)