秋の空!青空!寒空!そんな日には山道を走りたい
こんにちは。秋と言えば山ですよね。今回は日帰りで奈良の山道、クネクネのワインディングを走ってきました。
少し遅いですが、紅葉を見れたらなあと言うのと、前から行ってみたかった大台ケ原に向かいました。そこから、紅葉や渓谷の景色が美しいことで有名な天川村に向かい、そちらで温泉に入ることに。ちなみに、紅葉に関しては大台ケ原では紅葉はあまり見れませんでした。みたらい渓谷はかろうじて色付いた葉が残っていました。
距離はさほど長くはないんですが、やはり奈良の山奥は魔境です。帰る頃のは体のあちこちが筋肉痛に。
今回は下道がメインで(というか高速など存在しない山奥)、基本的に気持ちのいい山道で、一部、ヒヤヒヤする山道でした。
今回はソロではなく、友人と二人のツーリングでした。今回の同行者はグラディウス650に乗られる方です。
今回のツーリング写真の中にグラディウス650が何度か現れます。私の数少ないバイク友達の一人です。
今回のツーリングルート
今回は針テラスから出発してまずは大台ケ原に向かいました。そして、山を越えて天川村にて温泉を。この山越えが想像以上に過酷なものでした。地図は下にGoogleMapのものを埋め込んでおきますので、良ければ参考にしてください。
- 大台ケ原ドライブウェイ(大台ケ原)
- みたらい渓谷(天川村)
- きらく久兵衛(食事)(天川村)
- 洞川温泉センター(天川村)
道路としては、国道169号線→県道40号線(大台ケ原ドライブウェイ)→国道309号線と言ったところです。
大台ケ原から天川村のみたらい渓谷までは309号線を使って山越えをすることになります。
この道が結構荒れており、おまけに細くて勾配が強く、長い道のりなので、走られる場合は少し気合いを入れた方が良いと思います。特にSSバイクでは怖い思いをするかもしれません・・。
ただ景色は素晴らしいです。特に秋には道の脇に金色の落ち葉が敷き詰められる、素敵な道となります。
今回の走行距離
250キロ程度です。しかし、高速道路を使った350キロツーリングよりも圧倒的に疲労困憊となりました。奈良の山道は魔窟です。
今回の出費
- ガソリン代 2000円
- 食事二回 2000円
- 温泉 600円
合計 4,600円
山の上、景色抜群の大台ケ原ドライブウェイ!
県道40号線(大台ケ原ドライブウェイ)を使って大台ケ原へ
169号線をずっと南下していくと大台ケ原ドライブウェイへたどり着けます。ちなみに通行量は無料です。
ちなみに169号線はゆったりとしたカーブが多くある山道で、桜や紅葉が美しいことで有名な「吉野山」付近のを通過する、景色の良い道です。また、道中川やダムも見ることが出来ます。
今回は吉野山はスルーしましたが、そちらを目的地にするのも良いですね。
大台ケ原ドライブウェイの入り口は木々に囲まれた細く荒れた路面の道です。しかし、それは入り口だけなので安心してください。
車だと離合も難しそうな大台ケ原ドライブウェイ(県道40号線)の入り口(上の写真)ですが、少し登って行くとどんどん景色が変わってきます。
大台ケ原特有の青葉の無い木々と開けた視界からは美しい山々を見ることができます。また、行きはほぼ上り坂+急カーブでバイクで走っていてもとても気持ちがいいし、楽しい!素晴らしいワンディングです。
ただ、時々路面が荒れているので、飛ばし過ぎは禁物です。路面状況を確認しつつツポーツライディングを楽しみましょう。
また休日はハイキングに来られる人々も多く、時間によっては車が多い場合もあります。この素晴らしいワインディングを楽しむのに車に捕まっては勿体ないので、是非早朝に向かうことをお勧めします。
龍神スカイラインほどバイクは多くないので、ちょっとお得な感じです。針テラスからアクセスも悪くないので、また訪れたいと思います。
大台ケ原でハイキング
大台ケ原に到着したらやはりやることはハイキングでしょう。
ただ、大台ケ原のハイキングルートを一周するためには、8キロもの道のりを歩くことになります。
今回の目的はハイキングではないので、展望が良いと伺った日出ヶ岳まで歩きました。大台ケ原では最も高い山頂展望台があり、標高1694mもあるそうです。道のりは片道2キロ程度です。
ちなみにハイキングを始める前に、パンフレットを100円で購入したのですが、なんだかたいした情報も載っていないものだったので「金とるのかよ!」と少し愚痴です笑。
最初は木の間を歩く緩やかな遊歩道なのですが、次第に勾配が強くなって行きます。
そして展望台からは何と、遠くの山々・・・そしてなんと海が拝めます!写真の右奥のあたりには海が見えています。
大台ケ原は標高が高いため、遠くの景色まで見渡すことができます。上の写真で見える海は尾鷲市の海だそうです。
そして驚くべきは、晴れた日にはなんと「富士山」が見えるそうです!
しかし今回は、遠くの空が霞んでいたため全く認識できませんでした。
大台ケ原から富士山の写真を激写された方のブログ記事を以下にはらせて頂きます↓
大台ケ原と言えば、葉の無い枯れ果てた木々がたくさんあるイメージですが、まさにそんな光景でした。
昔は青々とした普通の木々が生い茂っていたようですが、50年前に本土を襲った伊勢湾台風の際に木々が倒木。その後生えてくる木々の新芽を全て鹿が食べてしまうため、現在の景観が保たれているそうです。
これが良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、鹿の数がそれだけ増えていると言うことでしょう。
またツキノワグマの目撃情報が多数寄せられているそうです。単独でのハイキングの場合などは、クマよけのスズなどを持参されることをお勧めします。
山を越えて、「みたらい渓谷」と「天川村」へ
さて、次は天川村へ向かいました。天川村では渓谷の景色が美しいことで有名な「みたらい渓谷」に行きます。また、今回食事をとる予定の「きらく久兵衛」と温泉も目的地です。
天川村への山越えの道309号線
大台ケ原から天川村へ向かうためには、西側へ一つ山を越える必要が有ります。
国道309号線を使うのですが、中々にハードな山越えとなりました。なにがハードかと言いますと、路面のアスファルトがかなり荒れており大小のギャップがずっと続きます。また細かい石などが路面に落ちており、道が狭く終始急勾配。
そんな荒れた道を45キロ程度、1時間以上もかけて山越えします。
険しい道のりも、走ると探検している気分になって、わくわくします。晴天で景色も美しく、山の高見を走れるので、見下ろす景色も美しいです。
写真で撮れている場所意外に本当に狭く荒れた路面もあるので、通られる方は十分ご注意ください。
あと、山の上なのでとても寒かったです。
滝と川流れる風景「みたらい渓谷」
天川村の近くには、美しい「みたらい渓谷」があります。国道309号線添いに入り口があり、渓谷添いの遊歩道は階段が設置されています。
階段を上り、渓谷にかかる橋をわたってどんどん上へ登って行けます。写真では分かりにくいですが、川の水は見たことも無いくらいきれいに透き通っていて、とても美しかったです。
天川村の「きらく久兵衛」にて食べる鹿の刺身
「天川村」に到着して、下調べしておいた食事処「きらく久兵衛」にて食事をいただきいました。食べたのは「もみじ定食」で、お値段は1450円でした。
「もみじ定食」では鹿のお肉の刺身が食べられます。物珍しさで頼みましたが、思ったよりボリューミーで鹿のお肉も生姜醤油で美味しく頂くことができました。下の写真の左上が鹿のお刺身です。
鹿の刺身は半解凍の状態で出されます。理由は分かりませんが、完全解凍だと、もしかしたら臭みがあるのかもしれませんね。今回頂いたお料理では全くそういったことは感じることは有りませんでした。
また、店内はお座敷で、窓側の席からは天川村を流れる川を眺めることができて、落ち着けるとても良い雰囲気のお店でした。
「洞川温泉センター」にて温泉に入る
最後に、天川村にある「洞川温泉センター」にて温泉に入りました。
天川村は全体的に温泉街となっており、少し歩けば何処もかしこも旅館に温泉だらけ。そんな中、「きらく久兵衛」の店員さんに伺った洞川温泉センターに向かいました。
一日中バイクで走って疲れた体には、とても気持ちのよい良いお湯を頂きました。あつすぎず、長く楽しむことが出来ました。露天風呂と室内風呂の2つの大浴場がありました。料金は大人一人600円でした。
また、天川温泉センターと言うのが天川村の温泉街からは少し離れた所にあり、そちらの露天風呂は景色がとても良いそうです。
日が暮れる前に急いで帰路に
11月末ですので、日の入りはとてもはやいです。温泉を出てすぐに急いで山道を下りました。
帰り道道中のワインディングもとても楽しい!
天川村は単独の目的地と設定してまた訪れたい土地となりました。また、温泉がとてもたくさんあるので、温泉にも入りに来たいですね。
天川村付近には鍾乳洞などもあるようなのでそちらもおすすめです。
また天川村付近の村は冬には積雪で一部通行止めとなる場所もあります。冬に訪れる方はご確認された方が良いと思います。
とにかく、景色も、温泉も、食事も、そして道も満足できたツーリングでした!ただ次の日は体がすごく筋肉痛になりました。
200キロ程度の走行距離でも奈良の山道は体を十分に痛めつけてくれますね。走りがいがある山道で大好きです。
海から吹き上がる風を受けて大台ケ原は降水量が大変多いらしいので、ツーリングに行かれる方は天候の確認も念入りにしたほうがいいかもしれません。
予定していたよりかなり時間がかかって、夜は結構遅くなりました。奈良の山を走ると次の日クタクタになるんですよね。それより温泉に入った後にヘルメットかぶるのがすごく嫌でした