【YZF-R6】海とともに走る能登半島一周ツーリング!

能登半島ツーリング

能登半島一周海沿いツーリングレポート

2014年の9月の3連休を利用して行った能登半島一周ツーリングのレポートです。関西在住なので、北陸の方はバイクでは福井程度までしか行ったことがなく、あこがれの能登半島を一周することにしました。今回の個人的なメインイベントは「千里浜渚ドライブウェイ」の走行でした。いつも通りのソロツーリングです。

正直な感想を述べると、能登半島一周ツーリングは今まででも最高のツーリングの一つだったと言えます。何が最高かと言いますと、海、海、何処まで行っても美しい青い海。時々内陸に入ってはまたトンネルを抜けるとまた海・・・。また、能登半島の道は何処も混雑していないんです。3連休の一日、二日と晴れの日に走ったんですが、本当に道が空いている。

能登半島では海とともに暮らす人々の生活を感じることも出来ます。私は生まれてこのかた海のそばにすんだことが無いので、海は特別な思い入れがあります。そんな私にとって能登半島は本当に素敵な場所でした。

今回のツーリングルート

今回はせっかく能登半島に行くということで殆ど海沿いを走りました。海沿いの道は道は路面もきれいでずっと能登半島を一周することが可能です。3連休の前夜の金曜日に奈良から出発し滋賀県の友人のうちに一泊しました。翌朝は早朝に出発し8号線で福井の方に進み海沿いへ抜けて東尋坊を目指しました。そして能登半島西側を通って先端へむかい、先っぽを少しすぎた所で予約しておいた民宿で一泊しました。翌日は能登半島の東側を走り南下しつつ能登島を一周して、そのまま七尾経由で北陸自動車道へ入りあとは名神を経由して自宅へ。

グーグルマップを使って地図にルートを書き込んでみました(下の図)。青色が行きで、赤色が帰りです。地図1の「★」から地図2の「★」へ進んで、また地図1へ戻ります。クリックで拡大します。

  1. 滋賀の友人宅を経由
  2. 福井 東尋坊
  3. 千里浜なぎさドライブウェイ
  4. 禄剛崎 (ろっこうざき)
  5. 民宿 一水
  6. 道の駅 能登島
  7. 七尾フィッシャーマンズワーフ

と言った感じです。「千里浜なぎさドライブウェイ」は砂浜ですが道路であり、車やバイクで走ることが可能です。今回は自動車道や高速道路も結構使いました。能登半島には過去に有料だった自動車道「のと里山海道」は全線無料化しており、広いバイパスも走り放題です。基本的には片側一車線ですが、数キロごとに追い越し車線が設置されており、そこまでストレスがたまることはありませんでした。

今回の走行距離

今回の走行距離はなんと1000キロでした!間に2泊したのでたいした距離じゃないと思われるかもしれませんが、帰りは石川金沢から、京都まで高速で休憩なしでぶっ飛ばしたので体がばきばきになりました笑。アクセルのスロットルを開いている右手首が痛くなったのは初めてでした。こまめに休憩はとりましょう。

福井の海と東尋坊

最初の海は福井の海でした

今回のツーリングは殆ど海沿いでしたが、最初に海を見たのは福井県にて、東尋坊を目指す道中でした。天気も良く、海が青くキラキラ光っていました。これから始まる海とともに走る旅路を想像すると胸が高鳴りました。雲がとてもきれいで、やっぱりツーリングは晴れの日に行くのが一番良いと言うことを強く実感したのでした。
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海が本当に「青」
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私はバイクで走るとき、多くの場合海を目的地に設定します。あまり意識したことは無いのですが、なぜかいつも海ばかりチョイスしています。どうやら私にとって海は特別な場所のようです。その中でも日本海側はまだあまり経験が無く、この青々とすんだ海の感じはとても美しく感じました。

東尋坊

東尋坊は想像していたよりも結構遠く、福井が想像以上に広いことを体感しました。東尋坊はドラマなどで出てくる自殺の名所で、海に切り立つ断崖絶壁です。景色はとてもきれいでしたが、実は私の想像していたよりも迫力が無いように感じてしまいました。
また、東尋坊の周囲は完全に観光地化しており、おみやげものやさんや食べ物屋さんがたくさん密集していました。駐車場はバイクは無料です。東尋坊の崖の下におりて行く階段があり、そこが船着き場になっていて遊覧船で周囲の海を見て回ることもできるようです。また猫がたくさんおりました。
断崖絶壁の先端に座って炭酸ジュースを飲みながら休憩してみました。真似される場合は自己責任でお気をつけてお願いします。

石川県の千里浜なぎさドライブウェイと能登最先端の禄剛崎へ

気持ちよすぎ!日本で唯一バイクで走れる海岸「千里浜なぎさドライブウェイ」

今回のメインイベント、石川県の道路です。でもただの道路ではありません。なんと砂浜なんです。しかも車やバス、バイクなども走行可能だと言うことですからびっくり!でも知ったからにはいくっきゃない。と言うことで、今回本当に楽しみにしていました。

想像通りの美しさ、気持ち良さで本当にここには来てよかったと思います。バイク乗りなら一生に一度は走っておくべき道の一つだと思います。大げさでしょうか?

何処までも続く空と海、海岸線と地平線。本当に贅沢です。
能登半島ツーリング
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このドライブウェイは8キロほど続いていますが、途中で出入り口もいくつかあります。この出入り口からはなぎさドライブウェイと平行に走っている自動車道に入ることができ、こちらも美しい海岸線を眺めることができます。

「千里浜なぎさドライブウェイ」って砂浜だけどバイクで走れるの?

砂浜だけどバイクではしれます。実際に私がR6で走ったくらいですから、おそらく誰でも、どんなバイクでも問題なく走れるでしょう。その理由としては、次の通りです。

 日本で唯一、世界でもアメリカのデイトナビーチ、ニュージーランドのワイタレレビーチの3ヶ所だけと言われている、一般の自動車やバスでも砂浜の波打ち際を走ることができる数少ない道路として広く知られている。そのため、砂浜でありながら道路標識が設置されている。
一般の自動車や大型車が走行できる理由はこの海岸の砂が特別細かく締まっている(水分を吸って固くなる)ため、普通の砂浜のように沈まないためである。

(Wikipedia- 「千里浜なぎさドライブウェイ」項より)

また、実際に走行してみて、気付いた注意点がいくつかありますので、記載しておこうと思います。走行される際に参考にして頂けると幸いです。

千里浜なぎさドライブウェイをバイクで走行時の注意点
でこぼこが多数ある場合がある!
    •  水が流れた後にくぼみができて、

でこぼこになってい場所があるため走行速度はゆっくり、ハンドルはしっかり握って

    バランスを保ってください。たまにくぼみが連続していたり、大きかったりするとバイクがかなりはねますので、注意してください。ゆっくり走行していれば大丈夫ですが、最初はちょっとびくりしました。
乾いた砂の上は走らない
     砂が乾ききった所を走らないこと。このドライブウェイが車やバイクが走行できる理由は上でも引用した通り、小さな砂が水分を吸って固く締まっているためです。つまり、乾燥している場所の砂は普通の砂と変わりません。そのため波打ち際からあまりに離れたところや、乾いている所を走行するのは危険です。
サイドスタンドのバイク停車時には注意!
    •  バイクを砂浜で停車させるときはサイドスタンドの下に木切れやかまぼこ板をかませましょう。そうしなければバイクの重たい車重がスタンドの一点に集中することになり、

砂の中にスタンドがめり込んでいきゴロンと転倒します。

    • 千里浜なぎさドライブウェイでバイクを停車させるためには、

スタンドの下に木の板

    などをかまし、バイクの体重を支える面積を広く分散させてやる必要があります。私は前日にかまぼこ板を手に入れて、それを使ってスタンドをたてて写真をとったり休憩をしたりしました。

実際に興味本位でかまぼこ板を使わずに立ててみようとしたのですが、本当にズブズブと砂の中にスタンドが入って行きあわや転倒しそうになりました。

またドライブウェイの入り口出口は通常のアスファルトの道路との境目に乾燥した砂がたまっている場所があるので、ゆっくり走りましょう。走行後はタイヤに多少砂はつきますが、バイクが砂にまみれてドロドロになるなんてことはありませんでした。
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能登半島の最先端、禄剛崎の灯台と標識

千里浜渚ドライブウェイを堪能したのち、能登半島の最先端を目指して出発します。この間もずっと海沿いの道を走ります。本当に海と旅している感じがたまりません。禄剛崎には白い灯台があり、面白い標識も立っていました。
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写真を見て頂くと標識があると思いますが、そこに示されているのは思いもかけない土地への距離でした。

禄剛崎の標識

  • 東京、302キロ
  • 上海、1592キロ
  • 釜山、783キロ
  • ウラジオストック、772キロ

誰が考えたか分かりませんが、ちょっと面白いですね。そして東京が案外近いことにびっくり。まあ直線距離でしょうからこの距離通りには能登半島からは海を越えないと行けないですが。

料理民宿 一水での一泊

この日は禄剛崎から数キロの南下した所にある、民宿で一夜を過ごします。その名も「料理民宿 一水」さん。到着したら、お父さんが出迎えてくださいました。建物は中々古く、痛んではいるようですが、きれいに掃除されており、なんだか懐かしい田舎の宿の雰囲気。和室6畳のお部屋で朝食夕食つきでお値段一泊6,800円でした。大通りのすぐ横に入った所にあって、バイクでも行きにくいような場所では無かったです。
宿の前には海の入り江に小さな船着き場があり、そこから漁にもいかれるようです。生活の中に海があることが感じられます。

お料理は夕食には能登の郷土料理と、魚の料理と刺身でとても美味しかったです。お父さんとお母さんもとても良い人で、能登のことを色々聞いたり、翌日向かう能登島のことを伺えました。また、猫を飼われており、宿内をうろついていて、かわいかったです。

二日目は能登島と七尾を目指す

朝食を少し早めにお願いして、早朝から出発。能登半島の東側に存在する小島、「能登島」を目指します。早朝の海沿いも潮風が心地よいです。
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1周43キロの能登島を走る

能登島はとても小さく、1周43キロ程度で1時間もあれば周回することが可能です。能登半島から能登島へは二つの橋が架かっており、今回は両方の橋を渡ることにしました。この情報は民宿のお父さんが教えてくださいました。一つ目の橋の写真です。
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能登島は小さいながらにとても美しい自然にあふれており、また能登半島と同じように海とともに暮らす人々がすんでいます。なだらかなアップダウンのある道が続き、時々景色が開けてあたりを一望できます。

左の湖のようなものは海です。海水の真横で稲が育つことに驚きました。
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真っすぐ続く道も
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こんなトンネルも
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能登島にかかる二つ目の橋は近くで停車できる場所が無かったため、写真がありません。

七尾フィッシャーマンズ・ワーフで牡蠣を食べて帰路につく

さて、今回の旅もいよいよ終わりに近付いてきました。朝から何も食べていないため、何か食べたいと言うことで、民宿のお父さんにおすすめして頂いた七尾にてフィッシャーマンズワーフと言う介せんものが食べれる施設へ。ここで焼きたての牡蠣を頂きました。ここは人が多く、またライダーも結構集まっていてにぎわっていました。
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高速で一気に自宅へワープ!

旅の終わりと行ってもまだまだ金沢よりも北にいる状態で、自宅までまだまだ400キロくらいあります。ここからは贅沢にほぼ全て高速で走行します。なんと七尾から京都に入るまで4時間近く一切休憩を取らずに高速で走りきったのです!我ながらもの凄いことをしたなと思います。右手がスロットルを開きっぱなしだったため、手首の筋を完全に痛めました。高速を使っちゃうと何処でもあっという間にワープできちゃうのでなんだか勿体ない気もしつつ、高速走行も楽しんだのでした。

1000キロぴったりで取った写真
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一人でお泊りツーリングは本当に気楽で楽しいです。海が綺麗すぎて、感激してヘルメットの中で何度も叫んでいました