この記事の目次
[toc]女だってバイクに乗れる!シリーズ記事
- 第1章:バイクってどんな乗り物?編
- 第2章:ジャンルやメーカーを知ろう編
- 第3章:もっと詳しく知ろう編
- 第4章:免許取得からバイク購入までの流れ編(作成中)
- 第5章:バイクの装備編(閲覧中)
- 第6章:ツーリングへ出かけよう編(作成中)
バイクに安全に乗るために
自分の身は自分で守ろう!装備を整えよう
女性であろうと男性であろうと、二輪車ライダーたるもの、自分の身は自分で守らなければなりません。
バイクは基本的に自分一人で乗るものであり、当然ですが自分の行いは自分に全て返ってきます。何かミスをすれば自分が事故に遭うことになります。
人間生きていればミスや予期せぬ出来事は常々身の回りについて回ります。しかし、そういった事態にも事前に対策できないことはありません。
バイクに乗るときは、自分の身を自分で守るためにキチンとした「装備」を整えましょう。何かあってから、「あのとき、ちゃんとした装備をしていれば・・」なんて後悔は先に立ちませんからね。
バイクの装備は転倒時の身体保護のため、また、適切な防具は快適なライディングのためにも効果があります。
そんなわけで、前置きが少し長くなりましたが今回はバイクに乗るために揃えておくべき防具をまとめてみます。実はバイクは防具に結構お金がかかりますが、あなた自身のためにベストなものを購入しましょう!
バイクに乗るときにあると良い装備
バイクに乗るためにどんな装備があるといいんでしょうか。次のものがあげられます。
こんな装備があると安心
- ヘルメット(必須)
- グローブ
- ライディングブーツ
- ライディングジャケット
- ライディングパンツ
- 各種プロテクター
バイクに乗るためにはまず、「ヘルメット」が必ず必要です。ご存知、道路交通法により定められており、ヘルメットを着用せずにバイクを運転すると捕まっちゃいますからね。
そして、やはり事故時には頭部を保護することが重要になってきます。なんらかの事故が起こったとき、頭部が破損してはどうあがいても生還できませんから。
そして、グローブやブーツはバイクの操作を快適にこなすためには必須と言えます。
ジャケットやプロテクターは転倒時の保護や、走行の快適性を増すので、ぜひ見につけたいところです。
ヘルメットを選ぼう!ヘルメットの種類とメーカー
ヘルメットと一重に言ってもいろいろな種類があります。見た目はもちろん、快適性、安全性などに影響します。
ヘルメットには「規格」があります。中には125ccまでのバイクでしか着用できないものもあります。知らずに使っていたら、身を守る効果もありませんし、違反にもなりえます。
一般的なヘルメットの種類(形状による分類)
ハーフ型、お碗型、半キャップ(一番左)
- 軽く、安く、被りやすい。しかし、保護範囲が狭く安全性は低い。国内では125 ccまでの規格にて作られている。
セミジェット/スリークォーターズ形(左から2番目)
- ハーフ型とよりも耳まで保護部分が伸びているタイプのもの。顔面や顎を保護できない。顔面を保護するシールドが付いているものがある。125 ccまでで使用可能。
ジェット/オープンフェイス型ヘルメット(左から3番目)
- 頭部全体を保護する形状で、頑丈で安全性が高い。全排気量で使用可能な規格でつくられている。視認性と安全性が両立された形。
フルフェイス型ヘルメット(一番右)
- 保護範囲が最も広く、頑丈で安全性が高い。ジェットヘルメットに顎部分の保護を加え、視界以外のすべての頭部を保護する。多少窮屈であるり、また高価なものが多い。ただ、事故時に首への負担が大きい場合があり脊髄へのダメージが強くなる可能性もある。
個人的には「フルフェイス」を断然オススメしたいところです。たとえ原付であってもフルフェイスを装着すべきと考えています。
理由は30kmで走行していても、転倒時の衝撃は相当なもので、 顔面でも出っ張った部分は真っ先にダメージを受け、傷つきます。鼻や顎、耳など絶対的に顔面を覆うフルフェイスタイプが最も安全だと思います。
また、用途に合わせた少し特殊なヘルメットもあります。
オフロード用ヘルメット(写真左)
- オフロードバイクでオフロード走行時に着用するヘルメット。頭部全体を保護するとともに、前にせり出した「つば」によって転倒時に顔面が地面に直接ぶつからない。
システムヘルメット(写真右)
- フルフェイスがベースとなっているが、あごの部分が上に大きく持ち上がる。これにより、開放感のあるジェット型に近いスタイルにもなる。
ヘルメットの規格
二輪車に乗車するために着用できるヘルメットにはいくつか決まりごとがあります。簡単にみてみましょう。
まず国内で販売できるヘルメットには次の2つが必要です
- SG(Safety Goods)規格
- PSCマーク
- このマークがあるものはバイク用ヘルメットとして使用可能。ないと公道で使用不可
- このマークのないヘルメットは日本国内では販売が禁止されている
さらに、JIS規格を通過している必要があります。バイクの大きさに応じでJIS規格も分けられています。
- JIS 1種: 125cc以下限定
- JIS 2種: 排気量無制限
の2種類に大きく分けられます。
つまり、125ccまでの規格ヘルメットで125cc以上のバイクに乗ることはできないということです。
これは単なる規則ではなく、JIS1種、2種では規格に設定された強度などが違うので、安全性が異なります。自分が乗車するバイクの大きさにあったものを選びましょう。
より安全性の高い「スネル規格」
アメリカのスネル記念財団が定める任意規格。より厳しいテスト基準で高い安全性を保証するものである。取得しているヘルメットはより安全性が高いといえるが、当然価格もあがる。
リンク 「スネル記念財団」ホームページ
ヘルメットのメーカー
安全性に定評があり、国内規格も通っている製品を多く販売しているメーカーです。もし250cc以上のバイクに乗るなら、この上記のメーカーのどれかから購入することをお勧めしたいですね。
ヘルメットの選び方
ヘルメットは結構高価です。ちゃんとしたフルフェースだと最低クラスのものでも3万円以上、ミドルクラスのモデルだと5万円くらい、さらにハイクラスになると6万円は下りません。
ヘルメットの安全性は価格と比例すると考えてよいと思います。つまり、高価なものほど安全性が高い、と言うことです。
そこそこ高価な買い物になるわけですから、当然自分にとってベストなものをチョイスしたいですよね。私もあれやこれや迷ったので、その時の経験なども踏まえて、まとめてみます。
ヘルメットを選ぶ時に気にしたいこと
- ヘルメットが自分の頭の形とフィットしているか
- 重すぎないか
- 内装を取り外すことができるか(洗えるか)
- メガネ対応スリットかどうか
- バイクのデザインや自分の装備とマッチたデザインか
- 通気性(ベンチレーション)はどうか
- 風切り音の大きさ
これらは、「安全性」をクリアしたヘルメットに求める「快適性」になります。
ヘルメットはバイク乗車中常に装着していることになります。頭を締め付けすぎるヘルメットで頭痛が起こったり、風切り音が大きすぎて、高速走行時にストレスを感じるようだと、せっかくの楽しい時間が苦痛になります。
特に女性は伸ばした髪の毛を結ったりして、ヘルメットの中が窮屈になる場合があります。
また、私の場合は重たいヘルメットだと首が痛くなってしまうので、軽さを重視して選びました。フルフェイスヘルメットだと1.5キロ前後の重量が普通です。女性にとってはこの重さが死活問題であったりします。
また、女性は特に内装やチークパッドの取り外しができるものを買うべきです。夏などはファンデーションや日焼け止めが汗とともにヘルメットの内装に付着します。内装が洗えないものだとこの汚れが蓄積し続けることになります・・。
内装の洗い方は、ネットに入れて洗濯機で大抵大丈夫だと思います。
ベンチレーションに関しては、夏の走行時の通気性を確保します。結構この作りによって涼しさが違うので、しっかり確認しておきたいところです。
そして何より重要なのは実際に被って頭のサイズに合うことを確認するということ。
バイク用品店などで、いろいろなヘルメットを被って比べましょう。頭のサイズを測定して「M」だと思っていても、頭の形によって「S」がフィットしたりします。実際に被らないと自分にあったものは選べません。
かわいいヘルメットってないの?
バイク用品全体的に言えることですが、女性用がほとんどなく、またあったとしても可愛くない!
またかわいいヘルメットは安全性が低いものばかり。かわいくて安全なヘルメットはないの?と思っている女性ライダー、又はこれからバイクに乗りたい人も多いはず。
そんな人にお勧めしたいクラシックなスタイルにマッチしそうなヘルメットを一つご紹介させていただきます。
その名も、MOMO DESIGN ヘルメットです。
このヘルメットはレトロな漫画とかに出てくるパイロットが使っていそうなデザインでとにかく可愛らしい。
友人が使っていたのでよく見せてもらったのですが、見た目が可愛いだけでなく、結構しっかりした作りで、安全性に関してもフルフェイスには劣りますが、そこそこ良さそうでした。
オールドルックやネイキッドバイクに乗られる方には特にマッチすると思います。
では次は、グローブについてです。
バイク運転時にはバイク用グローブを装着しよう
バイク運転時にはグローブを着用しましょう。ヘルメットと違って「義務」ではありませんが、まずつけておいたほうが良いでしょう。
長距離走行などではハンドルを握り続けることになり、グローブは滑りにくい素材でグリップの補助になります。また、振動や走行風による手の疲れを軽減してくれます。
プロテクターの付いているものもあり、転倒時の手の保護にもなります。
冬用、夏用に分けよう
実はバイクに乗っていて最も風にあたるのはハンドルを握っている手なのです。
そのため、冬は風によってとっても冷えます。手の感覚がなくなりながら走行するのは辛いものです。なので冬は冬用の厚手のグローブを着用したいところです。自分の場合冬用グローブ+インナーグローブを着けています。
また、夏にはグローブの中は汗でよく蒸れます。気持ちが悪いことこのうえないので、夏物は薄手で洗いやすいものを選ぶことをお勧めしたいですね。
かわいいグローブは・・・ある!
グローブは他の装備品と比較しても女性向けのデザインの商品が多いです。
なので、かわいいグローブは探せばあります!
ライディングブーツを履こう
ブーツもグローブと同様にバイクに乗るときはバイク用の専用のものを装備しておきたいですね。
シフトチェンジする左足のつま先周辺は傷みやすいのですが、バイク用のブーツでは分厚くなっています。また、靴の裏にはしっかりとした滑り止めが付いており、停車時に足が滑ってそのまま立ちゴケ、みたいなことを防ぎます。
ものによっては靴底が分厚くなっていて足つきが良くなるかも・・
また、転倒時には足がバイクの下敷きに成る場合もありますが、ライディングブーツはくるぶし付近などにプロテクターが入っているものもあり、骨の粉砕を防ぎます。
とにかく、バイクの操作も快適になりますのでオススメです。
皮ブーツなどは、最初は結構硬くて足が動かしにくいのですが、次第に足に馴染んできてとてもフィットしますのでオススメです。
また、バイクに乗るときにブーツに備わっていてくれると嬉しいのが「防水性」です。
急な雨でカッパは持っているのにブーツがぐしょぐしょになった・・何てことはよくあることです。
ライディングジャケットとパンツ
バイクに乗るときの服装
バイクに乗るとき、どんな格好で乗りますか?
私は距離やその日のツーリングコースによって服装を変えています。例えば200キロ以上走る時や高速道路がルートに含まれる時、また山道でコーナリングを楽しみたい時もプロテクター付きのジャケットとパンツを履きます。
100キロ以内の距離で、市街地がメインで目的地が飲食店だったりする場合は結構ラフな格好で乗ります。もちろん長袖長ズボン、グローブとブーツは着用します。
ようするにガチ装備とそれ以外、に分けていると言うことです。もっと言うと、転倒する可能性が高いシチュエーションが想定される日はしっかりとした装備をチョイスしていると言うことになります。
いつもガチ装備でなくても良いんですが、時と場合に合わせて自分の身を守りましょう。やはりツーリング時にはライディングジャケットとパンツを装備したいところです。
ライディングを快適に、安全にする服装
ライディングパンツやジャケットはヘルメットを購入して、グローブやブーツを購入した後くらいに余裕があれば購入したい装備です。
ライディング用のこういった服装は基本的に体に密着し、バイクでの走行風によるバタつきが起こらないように設計されています。バイクに乗っていると結構服のバタつきや捲れ上がりはかなりストレスとなります。また疲労にもつながります。そういったことを防ぎ快適なライディングをサポートしてくれます。
私はジャケットはSIMPSONを愛用しています(夏用、冬用ともに)。理由は丈夫でかっこいい(強そう)からです。
さらに、転倒時などの身体の保護機能が一般的な服と比較して優れています。
走行中の転倒であれば、体はアスファルトの地面上を滑ることになりますが、ジャケットを着ていればある程度体を守ってくれます。
また、最も安全なのはプロテクター入りのジャケット、パンツです。
転倒時に傷つきやすい体の節々(肘や膝、肩)や脊椎、胸部に硬いプロテクターが装着されており、転倒時の衝撃から体を保護してくれます。
各種プロテクターを装着しよう
ここまで読んでくださった方ならもうお分かりかもしれませんが、バイクの装備は基本的にもしもの転倒から体を保護する目的の物が多いです。
つまり、備えあれば憂いなし!!なのです。
最後にご紹介するのは体に装着するプロテクター類です。バイクに乗るときの装備は、事故に備えて自分の身は自分で守るためのもの。
バイクの事故時の死亡率はプロテクターの有無で変わる場合も多いです。
胸部プロテクターの重要性
バイクのライダーが事故によって死亡する原因となった損傷部位をまとめた表を見ると、頭部の次に胸部の損傷が多いことがわかります。
画像引用 警視庁「二輪の死亡事故」ページ過去3年平均~平成23年・24年・25年のデータ
つまり、ヘルメットの次に重要な防具は胸部プロテクターということです。胸部プロテクター入りのジャケットの装着をしましょう!
警視庁ホームページのお言葉
事故により最悪の結果を招く原因となる損傷主部位は、頭部と胸・腹部が大部分を占めています。
また、過去3年に発生した二輪車乗車中の死者のうち、約4割(37.7%)が事故時にヘルメットが脱落しました。まさかの事故の時に命を守るためには・・・
○ 適正規格のヘルメットを着用し、あごひもをしっかり締める○ 胸部プロテクターを必ず着用する
の2点を守りましょう
こんなプロテクターがオススメ
胸部プロテクターや膝プロテクターなどはジャケットやパンツに内装されていると良いのですが、そうでないものでも服の下に装着すると良いです。
また、ジャケットなどにくっついているプロテクターがあまり強くない場合なども、別で購入すると良いでしょう。
体を守るプロテクター
- 胸部プロテクター
- 脊椎プロテクター(背中)
- 膝、肘プロテクター
- 肩プロテクター
ちなみに私は、上半身に胸部、脊椎、肩、肘プロテクターの入った革ジャケットを着て、下半身は革パンを履いて内側に膝プロテクターを別でつけています。そのままの格好でコンビニに入るのがちょっと恥ずかしいです。
女性向けバイク用品店
女性向けのバイク用品店はほとんどありません。大手用品メーカーが片手間に作ってくれているようなものしかありません。
私がお世話になっている、数少ない女性向けのバイク用品を扱っている通販ショップをご紹介します。
正直ここくらいしかネットでも女性向けのバイク用品を扱っているお店はありませんでした。あとは南海部品やRS TAICHIのレディースコーナーくらいですね。
用品メーカーのコミネなんかも女性向けの用品を出していたと思います。
とにかく女性用の用品を探すのは一苦労なんです。男物はかっこよくてサイズバリエーションもたくさんあるんですが。女で損をしてると思った瞬間です。
まとめ
いかがだったでしょうか。買うものがたくさんあって大変ですよね。私はこういったバイクグッズを考えるのもバイクに乗る楽しみの一つだと考えています。
女性ものだとあまりかわいいものがないかもしれませんが、それでも探せば好みのものが見つかるかもしません。
私はバイクの装備に可愛さは求めていないのですが、男性ものだと何せサイズが大きいので、やはりそういった意味でも女性もののバイク用品が増えることを願います。
また装備品以外にも、バイクライフを快適にするための用品はたくさんあります。装備品を買うことも含めて、バイクに乗るつもりであれば一度、大型のバイク用品店に行くことをお勧めします。
今回覚えていただきたいことは、「自分の身は自分で守る!」「備えあれば憂いなし!」でした笑
「女だってバイクに乗れる!」シリーズ記事はこちら
この記事の目次 [toc] 女だってバイクに乗れる!シリーズ記事 第1章:バイクってどんな乗り物?編(閲覧中) 第2章:…
女だってバイクに乗れる!シリーズ記事 第1章:バイクってどんな乗り物?編 第2章:ジャンルやメーカーを知ろう編(閲覧中)…
目次 1 バイクをもっと詳しく知ろう!2 バイクの運転の知識3 バイクの仕組みについて 女だってバイクに乗れる!シリーズ…
装備品にお金かけすぎてツーリングに行けないなんて月もありました。