【バイク】高速道路で財布を落とした話

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 今回は高速道路で財布を落とした話とその時行った対処法をまとめてみます。結論から述べると高速道路で落とした財布の回収には成功し、中身ももとのまま手元に戻って来ています。

高速道路で財布を落とすとどうなるか

高速道路で財布を落とした経緯

 皆さん高速道路で落とし物をしたことはありますか?まさか、車で高速道路を走るのにどうやって物を落とすんだ、と思われるかもしれません。

しかしバイクで走っていると色々なトラブルも起こりやすいと言う物です。何せ車のように室内に近い状態にある訳ではないので、天候にも影響を受けますが、高速道路で財布を落とすなんて芸当もお手の物です。

 今回私が高速道路を財布で落とした経緯は次の通りです。

高速道路で財布を落とした経緯

  • リアシートバッグのチャックの閉め忘れ
  • 高速道路でぽろり

 この通り、至ってシンプルで、自業自得ですね。私はよくリュックのチャック等を閉めるのを忘れるのですが、まさか高速道路においてこのような悲劇が起ころうとは予想だにしていませんでした。いや、まあ、想定の範囲内です・・・。

 私は基本的にはソロツーリングが多いのですがこの時は幸い友人と二人でのツーリングでした。私が前を先導しており、後続していた友人が私の財布の落下に気付いてくれました。そして、クラクションをならしたり、パッシングをしたりと私に財布を落としたことを伝えようとサインをしてくれていたのですが、私はなんと全く気付かず。

 結局、1キロくらい先の料金所を通過したところで、横に並んで手を振って気付かせてくれ、なんとか財布が無いことを確認するに至りました。

 このときもしも一人でツーリングしていたらと思うとぞっとします。

 ソロツーリングが好きな私ですが、こういったことがあると少し不安になる物で、次回からはリアシートバッグのチャックの開閉をとにかく入念に確認するようになりました。

  • バイクに乗車前
  • 乗車後発進までの間
  • 走行中にバックミラーで確認
  • 信号で停止中に確認

そのかいあってかそれ以降は高速道路での落とし物は今の所はありません。

高速道路で落とした財布はどうなるか

 財布を落としたらまず心配になるのは、お金やクレジットカードの盗難ですよね。しかし、高速道路で財布を落としてもこれらの心配はいりません。

 なぜなら高速路道路で落とされた財布は誰も拾うことが出来ないためです。その点では人ごみで財布を落としたときに比べるとある意味安心かもしれません。

 しかし、高速道路で落とした財布は、多くの車のタイヤで踏まれ、ペシャンコもしくはバラバラに崩壊し、中身が使い物にならなくなる可能性があります。場合によっては大型トラックやトレーラーに踏まれる可能性もあり、財布の中身が無事であるとは思えません。

 では実際に私が高速道路で落下させた財布と、その中身の被害をいくつかご紹介します。

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高速道路で落とした財布の中に入っていたカードはキャッシュカードが欠けたり、ポイントカードが曲がったり、お金がたくさん入ってくるようにと入れておいた金のマシュマロンの遊戯王カードも曲がってしまっています。


下の画像の財布は回収直後には車のタイヤの跡がついており、チャックも全て壊れていました。

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 なんかこの財布の写真は結構普通ですね。でも落下した財布はチャックが壊れ、中身は辺りにバラまかれ、紙幣やカードは彼方此方に飛び散っていたそうです。バラまかれた内容物は車に踏まれ、風に飛ばされ中央分離帯付近や、道路脇の溝の中にも落ちていたと伺いました。

 なぜ伝聞調かと言いますと、NEXCOの人に財布を回収して頂いたためです。ではそれまでの流れをこれからご紹介します。

高速道路で財布を落とした時に行った対処

 ここからは高速道路で財布などの貴重品を落としてしまった場合の対処法を書きますが、これはあくまで「緊急を要する場合」のやむを得ない処置です。高速道路では全ての行動が死に直結しますので、あくまで参考程度に自己責任でお願いいたします。

また今回のキーパーソンはNEXCO隊員です。いつも黄色いパトカーで高速道路を巡回してくださっているだけでなく、落下させた財布も「無料」で回収してくださいました。ありがとうございました。

落下場所付近の非常電話のある安全地帯で停車

 高速道路にて、財布や何か貴重品を落とした場合は、落とした物が気になるかもしれませんが、まずは落ち着いてください。すぐにその場で停車したり、引き返すなんてことはもってのほかですので、落ち着いて、走行車線にうつり、なるべく落下地点からは離れすぎないどこか安全な場所で停車することを考えましょう。非常電話を使って高速道路を運営と安全管理するNEXCOに連絡する必要があります。

 近くにPAやSAがあれば非常電話があるのですぐにそこに入りましょう。PAやSAが遠ければ、付近に緊急避難停止場所があれば、そこで停車して非常電話をかけてください。後ろから車が近付いていないかしっかり確認して、安全を確認してから停車してください。

 私は近くの非常停車駐車場にて停車し、備え付けられていた非常電話を使って連絡しました。

 ただし、停車させる位置が悪いと、通りかかった警察などに「三角停止板」や「発煙筒」を使わずに停車していることを咎められ、処罰(罰金など)を受ける場合があるそうですので、ご注意ください。

非常電話を使ってNEXCOへの連絡を行う

 緊急電話は緊急電話ボックスに入っており、ボックスを空けると受話器が置いてあります。その受話器を持ち上げるとダイアルが始まります。お金を押したりボタンを操作する必要が無い物が殆どです。

5そして案内に従って用件を伝えましょう。

私が実際の連絡で伝えたこと

  • 用件:財布を高速道路上で落としてしまった旨
  • 情報:電話ボックスの付近の識別番号を伝えるよう言われるので答える
    (番号から電話している場所を割り出す?)
  • 情報:財布を落下させたと思われる地点を伝える。
    (近くの料金所やSA、ICなど、また昇りか下りか、何キロの地点か)
  • 現在地と電話番号を伝える

 すると、最初は落とし物は一度警察に紛失届を届け出る必要があるので高速を出てくださいと言われました。しかし、その後、落としてから時間が経っていないのであれば、免許証などで個人確認が出来れば引き渡せると言われ、それを承諾して待つこととしました。そもそも免許証は財布とともに落としてしまっていた。

財布の受け渡しと高速道路上での2度のUターン

 近くのNEXCOの隊員が出動して、「高速道路をすぐに調べに向かう、見つかれば携帯に連絡をする」といわれ、近くの料金所手前の事務所っぽい所の駐車場で待機することにしました。

 すると、1時間弱くらいで携帯電話が成り、財布が見つかった旨を伝えられました。私は小躍りしたい喜びの気持ちを抑えつつ、財布の受け取りについて詳細を伺うことにしたのですが、ここで少し問題がありました。

 NEXCOの人々はそれぞれ自分の行き来できる範囲に制限があるらしく、私がいる場所までは来ることができないと伝えられました。私は近くの料金所を通り越して、さらに別の高速道路に移動した直後の所で待機していました。

 いったん料金所から出て下道で戻ることになるのかと思いましたが、私は高速道路をUターンして、私の財布を回収したNEXCO隊員のいる場所へ向かうことになりました。

 私は人生初めて、いや今後も行うことは無いであろう高速道路でのUターンを決行することになりました。

 幸い私が待っていた場所の近くも料金所だったので、中央分離帯で反対車線が隔てられていると言うことはありませんでした。

 NEXCOの人々の指示に従って、車の流れが来ていないときに中央分離帯まで近付き、さらに流れの途切れているときに反対車線に入ると言う方法でした。

 そして、指定された料金所まで戻り、そこでまたNEXCOの人の誘導を受けて反対車線へUターンを行い計2度の高速道路上のUターンを成功させたわけです。

 そしてNEXCOの人から無事に財布を受け取ることができました。またその後向かう目的地の美味しい食べ物を伺ったりと、雑談をして、再出発しました。

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最後に

 バイク走行中に物を落とすとか、ましてや高速道路で物を落とすなんて言語道断です!

 バイクの走行開始前にしっかり鞄がしまっているかを確認しましょう。
 でも人間ですからミスもあります(私のように)。もしも高速道路で物を落としてしまった場合は、自分で解決しようとせず、必ずNEXCOの人に相談してみましょう。

 そして、いつも高速道路をのろのろ走って邪魔だ!とか思われている黄色のパトロールカーのNEXCO隊員たちは、一個人の財布の紛失にも丁寧に対応してくださいます。私は彼らへの感謝の気持ちを忘れません。ありがとうございました。

ちなみにこのときの財布はまだ使っています