【YZF-R6】紀伊半島で海と山と田舎を走る爽快!ツーリング<後編/二日目>

一泊二日の紀伊半島ツーリングレポート/二日目

 紀伊半島ツーリングレポートの後半(続き)になります。

→ ツーリングルートの細かい説明は<前半>に記載されています。クリック!
一日目のレポートも<前半>になります。先にそちらをご覧頂ければと思います。

2日目スタート

潮岬からの出発、日の出を目指す

 一夜が明けた翌日。あさ4時に起床して、再び本州最南端をめざします。6時の日の出に間に合うように、こんどは東側の大島の樫野崎を目指します。宿の方には挨拶も出来ず、言われた通りに鍵を部屋に残して出発しました。本当に良い方たちで、発つ前にお礼を言いたかったのですが、ライダーは次の目的地に行くことが使命なのです!ありがとうございました。

 樫野崎とは潮岬の東にある大島の先端で、ここから水平線より昇る太陽が見えるとのことだったので、向かいました。しかし、なんとあいにくの曇天で、日の出も朝焼けも見えなかったのでした・・涙。

 仕方が無いので気を取り直して、大島と潮岬を一周することに。小高い丘の上の道を走る形なのですが、開けた場所では海を見渡すことが出来てとても美しい景色でした。


山を走りながら海をみるような、不思議なかんじ。

南紀白浜経由で再び山道を目指す

 南紀白浜にて最後の海を拝み、再び山々を目指して北東の方角へ。

 ぼっち白良浜。曇天と海水浴シーズンから外れていることもあり、誰もいません。というか、朝9時前だったからと言うことが一番大きい気がします。砂が白くてきれいで、ざらざら感が気持ち良い。少し黄昏れた後、海中展望塔へ行きました。海に突出した展望塔は海中深くまで支柱がのびており、その中を階段をつたっておりて行くことが出来ます。そこから、海中の魚が見えると言うもの。しかしこの日は曇天なだけでなく、海も荒れており、濁って全然見えなかったので残念でした。しかし、入場料は通常800円の所500円にまけてくださいました。

ここから長らくお世話になった国道42号線とはお別れとなり、国道311号線へと入ります。海も見納めとなります。311号線に入るとずっと山なのと、ガソリンスタンドが乏しくなるので白浜でガソリンを給油し、出発。

山中ワインディングへ突入!

山奥の「わたらせ温泉」で休憩し、さらに山奥へ・・

 山道へ入ると今度は海へ続く川沿いにどんどん上流側へ登って行くことに成ります。最初はなだらかで大きな様子だった川はどんどん細くなり、河原の岩も次第にごつごつになっていきます。山を登っている感じが風景の変化からも分かります。しだいに細い道も増えてきます。途中道路工事のためアスファルトがはがされ、ほぼごつごつ岩の未舗装路状態の場所があり、流石に少し緊張しました。

 近畿最大の露天風呂らしい「わたらせ温泉」で一休みし、昼食を食べました。温泉は朝風呂500円で、通常800円。今回は朝風呂料金で入ることができ、お得でした。また近畿最大の露天風呂と言うことですが、私が入ったときは誰もおらず完全貸し切り状態でした。開放的な露天風呂で一人、空を仰ぎながらのんびりとリラックすることができました。バイクで凝った体の筋肉がとけて行くようで本当に気持ちよかったです。せっかく奇麗になった身に先ほどまで来ていた汚い革パンツを再び纏い、あの汗にまみれたヘルメットに頭を突っ込むのかと考えるとちょっとぞっとしましたがそこは我慢するしかありません。

わたらせ温泉の施設内にある食事処で昼食にさんま寿司なるものをいただきました。実はさんま寿司と言うものを聞いたことがなかったので、サバ寿司みたいな名前だけど、どんなものなのか、楽しみにしていると・・

これは、サバ寿司ではないのか?いや、同じひかりものだから見た目が似ているだけですね笑。味はサバ寿司に良く似ていますが、サバ寿司よりもクセが少ない感じで、美味しいです。最近サバ寿司を食べていなかったので明確な違いを上手く表現することができません。
 サバ寿司と同じおし寿司だそうですが、今回頂いたさんま寿司は酢飯をさんまで巻いてあるような形でした。三重県の志摩半島から和歌山県に至る熊野灘沿岸一帯で食べられるそうです。

さて、再び山道を走ります。さあ、またどんどん山越え谷越え、ゴール地点を目指しましょう。

これぞ秘境!和歌山〜奈良の山奥を走る

 山の深みに入れば入るほど、交通量はへり、すれ違う車も次第にみなくなります。進めば進むほど景色は美しくなります。まるで自分一人だけがこの景色を独り占めしているような気分で、わくわくします。

道は細い場所も多々あります。森林浴に適した場所だそうで、そういった看板がいくつかあります。

携帯は圏外の場所も多いです

人里に帰ってきました。旅の終わり

 途中大きなダムをみました。本当に大きなダムです。下の写真の通りです。

 水が無いしダムじゃないじゃないかって?これがダムなんですよ。写真左にある大きな壁の反対側からみると、壁のほぼ上あたりまで水があります。水よりも低い所で人が暮らしています(天井川とかもそうですが・・)。壁の右のほうにはスポーツ施設があるようで、子供たちがグラウンドのような場所でスポーツをしていました。何とも不思議な光景です。人は谷の底で生活し、ダムはその遥か上まで水を貯めています。こんな形のダムを始めてみたので、びっくりしました。普段あまりダムをみない私には仰天の光景でした。あまりの壁の高さから、進撃の巨人の壁を連想しました。
 
 いよいよ秘境を抜け、人里へと戻ってきました。次第に車とすれ違うようになり、気がつくと前にも車が走っています。東吉野村中を抜けて、針テラスを目指します。この辺は本当にまさに「村」といった雰囲気で、山の中で暮らす人々を目の当たりにできました。

 最後に針テラスでオチがありました。疲れきった私は針テラスで小腹を満たすためにファミチキを食べていたのですが、いざ帰ろうとすると、バイクの鍵が無い。何と針テラスのどこかで落としてしまったようなのです。最後の最後にこんなことがあるとは・・。とにかく落ち着いて、歩いた場所をたどってみる、ゴミを捨てたゴミ箱も除いてみましたが、見当たりません。仕方なく、針テラスの事務室にて落とし物をした旨と見つかった場合の連絡先を伝えました。本当に鍵を落としていて、誰かが拾ってくれていればおそらく最終的に事務室に届くはずであるし、とにかく探すだけ探したけれど見つからないので、連絡が来るのをバイクの近くで待つことにしました。

 そんな時、一人のバイク乗りの男の人と話していたのですが、なんと鍵のことを話すと、なんとお土産物屋さんに届けられていた私のバイクの鍵を見つけてくださったのです。
 世の中いい人もいるもんだなあと、旅の最後に人のありがたみを感じたのでした。その人は困ったときはお互い様と言っていました。私も今度誰かが困っていたら助けてあげようと思ったわけです。と、作文みたいな終わり方です。

 紀伊半島で海山堪能ツーリング<後編>はこれにて終了です。

→ 紀伊半島ツーリング<一日目>はこちら!クリック!
前半には、今回のツーリングの詳細ルートと一日目のツーリングレポートが記されています。

この記事の前編<一日目>

紀伊半島で海と山と田舎を走る爽快!ツーリング<前半/一日目> | 旅んぷれ! MTI MAGAZINE ツーリングの一日目の記事はこちらになります。ツーリングのルートの詳細や目的地などもまとめています。前半の三重から和歌山への記録はこちら。
残念ながら曇天ツーリングだったので、またリベンジしたいです