奈良県・吉野山に桜観光!山と桜の壮大な風景とハイキングを楽しむ

yosino

奈良県の吉野へ桜を見に行きました

奈良の吉野へ桜を見に行ってきました。

関西では割と有名な桜の名所ですが、実は未だにきちんと見に行ったことがありませんでした。バイクで行ったときは、吉野山の桜を横目に山道を走り抜けていたので。今回は車で行ってちゃんと吉野山の桜を観光してきたので、そのレポートです。ちなみに日程は「2016年4月10日」です。今回の写真はその日のものになります。

吉野の桜は山の気候もあって見頃の時期が推測しにくいらしいので、観光に行かれる際の時期の目安にしていただければと思います。ちなみにやや散り気味でした。

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2016年4月10日

吉野山って意外とアクセスがいい?

 吉野の桜で有名な「吉野山」って奈良でもかなり南の方の田舎で行きにくいイメージがありますが、実は奈良の中ではまだまだ北のほうで、意外とアクセスが良いです。大阪方面からなら、南阪奈道路を使えばかなり近くまで快適に行けます。

龍神方面や十津川村へ行くのと比較すると、案外行きやすい場所にあるんですね。奈良の南の広さと奥深さは想像以上です笑。ちなみに桜の名所の所謂「吉野」のある場所は「吉野郡吉野町」にある「吉野山」であり、奈良県にある吉野町以南の村や町は全て「吉野郡」に属しています。吉野郡は全国の「郡」の中で面積の大きさが4位に入るそうです。(参考:全国の郡の人口・面積・人口密度ランキング

吉野って一口に言っても広いんですね!そんなトリビアは置いておいて、とりあず今回は桜の名所の吉野山へ行ってきたわけです。

駐車場が満車に!?車で行くなら、遅くとも9時着がオススメ

桜の見頃の吉野はやはり名所としられるだけあって人がたくさん訪れます。

場所が場所なので車で訪れる人が多く、限りのある駐車場はどんどん埋まってしまいます。近くの駐車場からどんどん満車になっていきます。駐車場は前もってネットで予約して確保することもできます。

予約をしないのであれば、遅くとも当日の朝9時ごろには到着することをオススメします。理由は私たちが9時に到着した時にはすでに近場の駐車場は満車で、河原の駐車場へ停めたのですが、それ以上遅いとそちらも満車になる可能性があると思われます。その次の駐車場があるのかはわかりませんが、吉野山観光はかなり歩くので、駐車場が遠くなればなるほど、辛いものがあります。逆に言えば、早く行けば行くほど吉野山の桜に近いところへ駐車が可能みたいで、かなり楽になります。

吉野駅付近からは無料のシャトルバスで吉野山へ登ることができます。駐車場からはこのバス停へ向かうことになります。シャトルバスは中千本まで直通で、乗車時間は体感30分程度と案外遠くて、私はバス内で行きも帰りも酔いました笑。

吉野山の桜観光は春の心地いいハイキング!

さて、中千本でバスを降りて順路通りに進んでいきます。吉野山を順路通りに登って行く場合は、下千本→中千本→上千本→奥千本と進みます。今回は下千本が散っているということもあり、シャトルバスで中千本までショートカットしています。

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少し階段を上ったところですが、すでに道路周辺は桜に囲まれています。少し散っていて葉が多いですが、なかなか壮観です。下の方に見えているバスが乗車したシャトルバスです。

ここからは、順路に従って上千本を目指します。そういえば観光シーズンはトイレが大変込み合っていて、数も少ないので必ず済ませておくことをオススメします。

特に上千本に近付くとトイレが少ないだけでなく、女子トイレなどは個室が1室のみの場合もあり、30人くらいが並んでいました。1人3分としても90分待ちは必至です。私は山を降りるまで我慢し切りましたが笑

舗装されたハイキング道路、斜度は大きい

吉野山ではハイキングしながらの桜見が基本になります。道路は基本的に舗装されており、足場が悪いと言ったことはないのですが、かなり急な勾配・斜度のある道路になっています。中千本から上千本まではこの急勾配な道路を登ることでグングン高度を稼ぎます。

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この急な斜度は、下りが特にきつく、足がかなり疲労します。また、手押し車を持ったお年寄りの方などは、急勾配で手押車が落下していってしまうので、注意が必要です(実際にいらっしゃったので・・)。

しかしその分、登れば登るほど景色は良くなります。道中、徐々に景色が開けて見晴らし良く下千本や遠くの山の桜などが見れてなかなか壮大です。

桜観光だけど、なかなかハードなハイキング

桜観光だからと気軽な気持ちで臨むと中々にハードなハイキングであることに驚かされます。

中千本〜上千本〜奥千本の入り口まで行きましたが、3キロ程度はあると思います。奥千本に進むと次第に舗装されていない道へと進むようで、距離もさらに伸びます。

加えて、先にも述べたように急勾配でであり、登るのに時間がかかります。我々は9時に駐車場に到着して10時くらいに中千本よりハイキングを開始しましたが、普通に登って奥千本の入り口に到着したのが1時くらいでした。結局そのまま奥千本までは行かずに、引き返して駐車場に戻ったのが3時過ぎくらいでした。

全部制覇しようと思ったら、中千本までシャトルバスを使ったとしても、朝8時くらいにハイキングを開始をするのが良いのではないでしょうか。

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ここまで登るのに2時間程度。私たちが食事をとった場所です。景色も開けていて、気持ちよく昼食をとることができました。ちなみにコンビニ弁当です笑

山に登れば食事できる場所も少なく、自販機のお茶も売り切れている場合がありました。お弁当、水筒を持っていくことと、靴もできれば滑りにくいスニーカーまたは登山靴で行くことが望ましいと思います。

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ちなみにこのエリアでは多くの人がお弁当を食べて休憩されていました。丸太が重ねてあって腰掛けられましたが、レジャーシートを持って行くのがいいかもしれません。

山と桜の風景全体を楽しむ

吉野山が普通の桜の観光地と違う点として、山を登ることで近くの桜、遠くの桜、そして山の景色を同時に楽しめることが挙げられます。

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桜の「花」そのものの美しさよりも、桜と山々が作り出す「風景」全体を楽しむという感覚でしょうか。

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吉野のヤマザクラ(シロヤマザクラ)

吉野の桜は「シロヤマザクラ」を中心に植えられたものだそうです。よくある「ソメイヨシノ」との違いは以下の通りです。

シロヤマザクラ

ヤマザクラは、シロヤマザクラとも呼ばれ、主に本州中部以南に自生しています。日本の野生の代表的な桜で、古くから和歌に詠まれています。西行が愛した桜は、この日本原産のヤマザクラです。染井吉野より開花時期が早く、赤褐色の葉を出すと同時に、白色、淡紅色の花を咲かせます。また寿命が長く大木にもなり、樹齢1000年の山桜もあります。吉野山の桜は、ヤマザクラを中心に30000本ありますのて、まるでピンクの雲をみているようです。

ソメイヨシノ

染井吉野は、人が接ぎ木という方法で、苗木を一本々、育ててつくります。全ての染井吉野は、一本の木から造られたクローンです。また、害虫や、環境の変化に弱く、寿命は、60年とされています。戦後に植えられた染井吉野の多くが、寿命を迎えているようで、手入れによって寿命を延ばしたり、植え替えをして、絶やさないようにしています。

参考 名所旧跡 奈良県 吉野 ヤマザクラ・ソメイヨシノ

また、吉野の桜の起源は1300年前にのぼるそうで、もともとは桜見のためでなく、吉野山に住むとされる神仙を信仰するの山岳宗教の信仰桜として保護されてきたそうです。

詳しくは吉野町の公式ホームページに記載されています。(吉野山と桜(吉野町公式ホームページ)

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今でもその景観を守るために、ヤマザクラが植林されていました。

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その他にもこんな真っ白な桜(?)などもありました。

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紫の人にピントが合ってます笑

水分神社を超えて、奥千本の入り口でリタイア!

私たちは、水分神社・高城山展望台を超えて、少し行ったところでリタイアを決意しました。

分水神社

分水神社はなかなか雰囲気のある神社でした。いつものように、交通安全のお守りを購入しました。

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中には立派な桜が。

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金峯山寺の修行道の門「修行門」

修行門という門が見えてきて、いよいよラストかということで意気込んでいたのですが、まだまだ先があることを知ってここで引き返すことにしました。

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吉野山の、中千本・上千本・奥千本は明確に区切りが設けられているわけでもないようですが、我々は一応奥千本エリア(入り口?)には入っていたようでした。まあ、最後までいけませんでしたけど、頑張ったということで・・。

上の写真を見ていただければわかるように、左下にバイクが止まっています。なんとここまでバイクで普通にこれるのです!次来るときは絶対にバイクでこようと心に決めたのでした笑

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いかがだったでしょうか

普段見る桜と違って、山をバックにした桜の群れからなる風景は美しかったです。自生した桜というわけではありませんが、ソメイヨシノとはまた違った趣があって良いですね。

今回は曇天だったので写真がはえなくて、残念でしたが、また写真を撮りも含めて、青空・満開の時にリベンジできればと思っています。

ちなみに、翌日は立派に筋肉痛になりました笑。道が終始アスファルトでしたので、足への負担も大きかったのかと思います。やっぱり下りが一番きつくて、踏ん張っている足がガクガクになってしまいました。

たまにハイキングに行くと、運動不足を毎度痛感します