【旅行】紀伊半島3県の美しい自然を観光する奈良・三重・和歌山【レポート】

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【一泊二日】奈良と三重と和歌山の美しい自然を観光する関西旅行

今回は5月頃に一泊二日で出かけた小旅行のレポートです。

旅の目的地は自然の美しいところ。コンセプトは俗世を忘れられるようなきれいな景色を関西の近場で見る。と言ったら変ですけど、とりあえず「美しい自然の風景」を見たい、と言った目的です。

ということで、今回の目的地は

  1. 大台ケ原(三重と奈良の県境)
  2. 小所温泉(秘境温泉)
  3. 高田グリーンランド・雲取温泉(宿泊)(和歌山)
  4. 桑の木の滝(和歌山・秘境滝)
  5. 鬼が城(三重・熊野)

です。ちなみに、大台ケ原は個人的に大好きなので、バイクで何度か行っており、当ブログでも以前にもレポートしております。(大台ケ原ツーリングレポート)

ちなみに今回はバイクではなく車での旅行となります。旅のお供はHONDAの旧型ストリームちゃんです。

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今回のルート

今回はバイクでのツーリングではないので、そこまでルートに関しては詳しく説明しません。しかし、ルート的には山道や海沿いが走れるので、ツーリングでも気持ち良く走れる道だと思います。GoogleMapでルートを示してみました。

    A針テラス→B大台ケ原→C小処温泉→D総本家めはりや→E高田グリーンランド・桑の木の滝→F鬼ヶ城・お食事どころ「おふくろ」→G針テラス

スタート地点・ゴール地点はわかりやすく針テラスからにしております。

大台ケ原をハイキングする!

 今回、大台ケ原をほぼ一周する結構ハードなハイキングコースにチャレンジしました。いつもバイクで大台ケ原にくると、帰り道の体力を残しておく必要があるのでちょっとしか歩けなかったのです。なので、大台ケ原をしっかりとハイキングするのは今回がはじめてでした。

紀伊の山々を眺める雄大な風景

奈良・三重・和歌山の県境は完全に山の世界です。たくさんの山と多くの森に満ちています。大台ケ原は三重と奈良のちょうど県境程度にありますが、この付近では最も標高が高いため、紀伊の山々を見下ろすことができます。

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私はこの風景が大好きで、何か辛いことがあったり、日常を忘れたい時、大台ケ原にやってきて山を見下ろします。すると、なんだか小さなことがどうでも良くなる気がします。現実逃避ではないですよ。息抜きです。

整備されたハイキングコース・ボリュームはそこそこある

大台ケ原はハイカー達にも人気の場所です。ドライブゥエイを使えば一番上のある程度の場所まで移動をショートカットできます。そこから、ハイキングルートに幾つか選択肢があります。

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画像引用 上北山村ホームページ 観光情報

最も手軽なのは、ビジターセンターから日出ヶ岳山頂へ行って戻って来るルートです。片道2キロで往復4キロ程度ですが、天気が良ければ日出ヶ岳山頂からは尾鷲方面の海を一望することができて、大変美しいです。時間は2時間弱くらいでしょうか?日出ヶ岳からの風景は下の写真です。

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最もハードなのは大蛇嵓(だいじゃぐら)までいって、ビジターセンターまで戻るコースです。距離は全体で8キロ強になります。今回はこのルートでハイキングしました。時間は5時間弱程度でしょうか。ちなみに、大蛇嵓からさらに遠回りをして谷を超えるルートがありこちらはアップダウンと距離がさらに増します。

様々な風景の中をゆったり楽しむハイキングができる

大台ケ原の魅力はなんといっても標高の高さから見晴らしが大変良いこと・そして、ハイキングルートの途中で道の雰囲気がガラリと変化することです。見通しの良い場所を歩いていたかと思うと、一転森の中を探検しているような風景に変わったり、崖の下が見えるような怖い場所もあったりして、8キロ程度の道も飽きることなく歩くことができます。途中の茂みで昼寝をしたりして、ゆったりとハイキングを楽しめます。

また、そこまでアップダウンが激しくないため(きついところもあるにはあります)体力を全て使い切るような過酷な山歩きとは違った時間を楽しめます。

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必見!断崖絶壁・恐怖の大蛇嵓(だいじゃぐら)

大台ケ原で有名なのがハイキングコースをルート通りに行けば後半に到着する「大蛇嵓(だいじゃぐら)」です。

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大蛇嵓(だいじゃぐら)は大きな岩が山から せり出ており、見下ろせば正に断崖絶壁。山のずーっと下まで一直線で落下できます。一応落下防止のため鎖があるのですが、スッカスカで落ち放題です。怖いもの知らずの私でも、岩の先端に立ち上がるとあまりの恐ろしさに足がガクガクと震え、座り込んでしまいました。

なので、上の写真を撮ったらそのまま退散しました(笑)

写真では伝わりにくいですが、あそこまで怖い風景を拝める場所は滅多にないと思うので、一度はいってみることをお勧めします。山の景色が美しいのですが、怖い気持ちが先に立ちすぎて、後にも先にも感想は「怖かった・・」です。

でも、また行きたいですね。

大台ケ原のハイキングはこんな感じでした。ちなみに大台ケ原は非常に雨が降りやすい場所なので、雨具は忘れずに!

小処温泉で汗を流す

大台ケ原ハイキングでかいた汗を流すため、温泉に向かいます。私のお気に入りの秘境温泉「小処温泉」です。かなり山の中にあり、アクセスは最悪ですが、そのおかげで人が少なくのんびりできます。また、川の横の露天風呂がとてもいい風景で、疲れた心と体を綺麗さっぱり洗い流します。

入浴料は700円とやや高めですが、施設はかなり綺麗でこんな山奥で人も来ないのにやってるので仕方なしと思います(自治体による支援もあるようですが)。お風呂は男風呂と女風呂の場所が日によって入れ替わるので、何度か行けばいつもと違う浴槽に入ることができます。ちなみに私は両方に入りました。

大台ケ原ドライブウェイから降りてくる道中の分岐点から向かうこともできますが、あまりお勧めしません。恐ろしいクネクネ道かつ道幅が狭く、穴ぼこがあったりして、かなりしんどいです。一度国道まで降りてから、下から登るのがいいと思います。ちなみに今回はドライブウェイから直接向かって後悔しました笑

温泉施設の脇の道を少し進むと、滝を見ることができます。この滝が結構面白くて、奥まった岩の間に3段くらい連続して流れ出ています。

ちなみに、記事の初めに貼った車の写真はこの場所で撮りました。

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山を降りて熊野へ!海を目指す

山を降りて海を目指します。日本は山と海が近くて本当にいいですよね。この日は新宮市の宿に泊まる予定ですが、「めはり寿司」を食べるために一路熊野へ向かいます。

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こどもの日が近かったので、海からの潮風を受けて鯉のぼりたちが踊っていました。広い海岸線とどこまでも続く鯉のぼりたちの列はなかなかに良い景色でした。5月5日あたりを目指して熊野の海岸へ行かれると、こういった光景が見られるかもしれません。

熊野の海の浜辺は砂浜ではなくゴツゴツした小さい石からできています。サラサラした砂浜ではなく、ザリザリゴツゴツした砂浜を見るのは初めてで、結構面白いかったです。写真からもちょっと見えるでしょうか。

ただ、ものすごく暑くて裸足で歩くことは困難でした笑。

目を見張るほどでっかい!?「めはり寿司」を食す

さて、この日の夕食は熊野地方や吉野地方の郷土料理と言われる、「めはり寿司」を「めはり総本家」さんでいただきました。味は特別めちゃくちゃ美味しい!ってわけではないんですが、普通に美味しいです。めはり寿司自体は1つがかなりでかいです。せっかく旅に来たし、ご当地料理でも食べたいな、って人にはうってつけだと思います。

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 和歌山県と三重県にまたがる熊野地方、および奈良県吉野郡を中心とした吉野地方の郷土料理、高菜の浅漬けの葉でくるんだ弁当用のおにぎり。

 目張り寿司という名称は、大きさやうまさから「目を張るように口を開ける」「目を見張るほどおいしい」に由来するという説、あるいは、おにぎりに目張りするよう完全に包み込むことに由来するという説もある。

引用 Wikipedia「めはり寿司」ページ

めはり寿司自体は「寿司」ではなく、やや塩分の強いおむすび的な感じですね。口は確かに大きく開けてかぶりつく必要があるので、目を見張るほど口を開けてたかもしれません。

秘境・桑の木の滝

さて、高田グリーンランドにて一夜過ごした後、「桑の木の滝」を見に行くことに。

桑の木の滝は観光地でもなんでもなく、森の奥深くにある自然のまんまの滝なので、たどり着くのがなかなか大変です。といっても以前道がやや作られた跡みたいなのはあります。

苔むした森の中をひらすら歩くと、なんとも神秘的な滝が姿を現します。

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この日は朝早くから宿を出てきていたので、太陽がちょうど滝の後ろから登る形で、本当に美しかったです。もちろん人は誰もいません。誰もいない森の中、我々だけが滝の前に立っていました。

この滝は本当に秘境だと思います。滝までの道も滝から流れ出る水からなる川によりかなり湿度が高く、木や岩は一面コケが生えていて、まるでもののけ姫のシシガミ様の森にいるような気分でした。

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入り口付近にはこのような看板が・・・(下写真)

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この先に一体なにがあるのでしょうか。まあ、桑の木の滝があったわけですが。

桑の木の滝付近は本当に深い森なので野生動物が出没する可能性が十分にあると思われます。赴かれる際には、クマよけの鈴を用意したり、複数人で会話をして野生動物が近づかないよう配慮すると良いかもしれません。

熊野地方を観光する

ここからは帰路につきつつ熊野の観光名所に立ち寄りました。熊野地方は様々な地形や風景が存在していて、今まで見たこともないようなものを見れて本当に楽しかったです。

花の窟・花窟神社

でっかい岩。神社にあります。ど迫力です。

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鬼ヶ城

「鬼ヶ島」ではなく「鬼ヶ城」です。

なんだか凸凹していたり、まるでくり抜かれたような地形。海と岩がとても迫力があるおすすめスポットです。鬼が住みそうな見た目だから鬼ヶ城なのでしょうか?

ここは岩沿いにずっと歩いて一周することができます。しかし、かなり距離があるので、軽い気持ちで行くと後悔します。

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なぜか人懐っこい子猿がいました・・。

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「お食事どころおふくろ」で海鮮ものを食べる

せっかく海の近くに来たのだから、ということで、海鮮丼を食べました。とても美味しかったですが、料理が出てくるのがやや遅かったです笑。

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さいごに

今回のレポートは以上です。いかがだったでしょうか。バイクのツーリングで奈良・三重・和歌山の山間部はしょっちゅう出かけますが、まだまだ素敵な場所があるようです。

車の運転は一切疲れないので、バイクと違って目的地での体力温存を考慮せずに行動できるのが良いところですね。道中の楽しみはまた別ですが。

この辺りの山は紅葉の季節にこればさらに美しい景色を拝むことができそうな予感がします!

車が欲しくなってきました!